4.暖かさ ページ5
発 情期が終わるのは、大体一週間。体格差で変わが、俺は長い方なんだ。
だから兄ちゃんがものすごく心配する。
"ドア越し"に。なんでドア越しなんだろうと思っていたが、解決した。
"兄ちゃんがαだから"だ。
あれから寝ていたらしい。
目を覚ますと兄ちゃんはいなくて、まふ君が心配してた。
ま「Aちゃん!大丈夫ですか!?」
「だいっ…丈夫…」
ま「…早退、しましょう」
「!…大丈夫…だから、」
ま「……わかりました。
その代わり、僕もここにいますからね!」
「ありがと…
兄ちゃん…αだった…」
ま「そうですね…僕も知らなかったです。
多分Aちゃんに心配かけさせたくなかったんですよ。」
……そっか。
兄ちゃん、心配かけさせたくなかったんだ。
「キヨ君とレトさん…どうしよう…」
また、あんな思いをするのか。
そう思うと涙が出てきた。
いつの間にかウィッグは取れていて、ただの女子の制服を着た変態だ。
寝るとウィッグが取れるのを知っているのか、鍵は閉めてくれていた。
俺の手を強く握ったまふ君から暖かい体温が伝わった。
ま「大丈夫、大丈夫です…!
僕もそらるさんもいます!だからもう、泣かないでください…!」
…そっか、まふ君も同じ過去を持ってるもんな。
みんなに助けてもらってばっかりだ。
ありがとうまふ君。
41人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そら - 続き気になる!更新頑張ってください! (2018年12月4日 0時) (レス) id: 1a2852e490 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:歌詠鳥 | 作成日時:2018年1月16日 4時