#12 5月31日書換 ページ14
---小型艇---
NO side
小型艇に戻ったAと神威。
椅子やらソファに腰かけながら、会話を始める。
A「ねぇ…神威さぁ…最初にちゃんと言ってほしかったよ…」
神威「はは、ごめんよ」
反省の色が見えない神威と項垂れるA。
A「まあいいや。阿伏兎だけが怒られればいいんだし。」
神威「そうだネ」
話すことが無くなったのか、しーんと静まる。
何分か過ぎたときAが何かを思い出して、「あ」と小さく声を上げる。
A「ね、何で真選組に会った時私の頭押さえつけたの?」
神威「ああ。めんどくさかったからだヨ」
A「地味に痛かったんだけど!!」
神威「避けないAが悪いさ。」
A「鬼悪魔鬼畜。」
神威「小さい頃から言われなれてるよ。」
A「そうだったァァ!!」
生まれたときから一緒にいたAと神威。
勿論物心ついた時も一緒にいるわけで。
神威「ところで、さ」
神威がソファから立ち上がり、Aが座っている椅子の前まで来る。
神威「二人っきりだね?」
Aに顔を近づける。
A「んーそうだね。」
神威「もうちょっと女らしい反応してよ。」
A「ごめんなさいね、女らしくなくて!こちとら長年女よりも顔が良い奴と一緒にいるもんでねぇ!」
神威「それって俺のこと?イケメンって遠回しに褒められてる?」
A「ハイハイあんたはイケメンですよ。おめでとうございます」
神威「Aも認めたことだし、結婚しちゃおっか?」
何でそうなるのかが、いまいちよく分からない顔(真顔)で神威を見るA。
神威「やめなよ、その顔。」
A「元々この顔なので?今更変えられないので?遺伝子捻じ曲げたいですけどね。」
神威「何で怒ってるの?俺はただ、可愛い顔が台無しって言おうとしただけなんだけどなぁ」
A「神威の方がかっこいいから。」
と、清々しい顔でさらりとかっこいいことを言ってのけるA。
神威「っ…」
神威が顔を隠すようにして、片手で口を抑える仕草をする。
そして、Aに聞こえないような声で
神威「……不意打ちすぎ。」
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作者名:うゆに塩湖 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2021年1月16日 14時