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扉の外は一般的なアパートを思わせる廊下
【ナーー】
俺の目の前を歩く白い猫
テトテトと歩くそいつの後をついて行く
A「ちょっとなんなのよ!!」
鈴雅は足を鳴らしながら何故か怒っていた
「どうしたんだよ」
「エレベーター！とりあえず下を押してきたんだけど開かないんだけど！？」
扉を無理やりこじ開けようと粘っているがビクともしない
…ん？扉の右下に肉球のようなマーク
なんとなく白い猫と目が合った…まさかなㅎ
冗談半分でそいつの肉球とマークを合わせる
A「あｯ！開いた！」
【ヌアーーーン】
微笑んでるようにも見える白い猫を抱き上げエレベーターに乗る
1階を押し階数を見る
ひとつ降りると17の数字
てことは俺たちがいたのは18階か…戻りたくないが覚えていた方が良さそうだな
1階につきエレベーターを降りると
兎がホテルマンの格好をして二足歩行で立っていた
兎「お出かけですか？」
鼻をぴくぴくさせながら問いかけてきた
A「えっと、はい。今から外に出ようと…」
兎「分かりました！ﾌｽﾝﾌｽﾝ…こちらにどうぞ！」
ぴょんぴょんと跳ねる兎は何やら鍵と懐中時計を渡してきた
兎「こちら無くさないようにお願いします！ピッタリ12時ですからそちらもお忘れなきよう！ﾌｽﾝﾌｽﾝ…」
それだけ伝えると兎はどこかに行ってしまった
A「鍵はまだ分かるけど…12時ってなによ、」
「分からない…まぁ取り敢えずそれを持って外に出よう」
入口のドアを開き初めて外に出た
驚く程に普通の街並み
上で見えた時と同じように、人間らしいもいるがまた違うのもいる
頭が動物かと思えば下半身はSF映画に出てきそうなもの
さすがに…気持ち悪ぃな
車も多く祭りのような騒ぎだった
街はとても充実しているようだった
カフェやスーパー、屋台にホテル、広い公園など
ここに住めば不自由はしないだろな…
？『 そこのお嬢さん！』
A「え？私の事？」
？『あぁそうさそうさ！どうだいこれ食ってかないかい？』
話しかけてきた男…なのかよく分からない存在は可愛らしいデコレーションされたドーナッツを並べて勧めてきた
？『美味しすぎてほっぺが落ちるくらいさ！サービスするよう？』
A「美味しそうだけどお金ないの！ごめんね〜」
断りを入れた鈴雅だがしつこく誘うその男
全く…ここは一言言ってやるか
「すまねぇが…
？【それ販売禁止だね〜】
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作者名：蛇 | 作成日時：2022年5月15日 14時
