僕の中の奇跡。１ VIXX

010：初めての変装。 ページ10

　HONGBIN「どこか行きたいところある？(笑)」
　A「え？私じゃなくて、ホンビンくん・・・の行きたいと・・・？」
　
　ファンの女の人「MYDOLのホンビンくんですよね！」
　
　手をつないで歩き始めてすぐに、同じぐらいの女の子が近づいてきてそう言った。
　
　HONGBIN「あ…」
　
　彼女と自然に手が離れて、どうしたらいいのかわからず固まってしまった。
　ファンの女の人「写真、一緒にいいですか？(笑)」
　HONGBIN「・・・」
　返事をする間もなく自分の携帯電話のカメラを起動して、その女の子は僕の横に
　寄り添うようにして撮り終わった。
　
　Aちゃんの様子が気になって目をやると、少し離れた所で違う方を見ていた。
　
　HONGBIN「もう、いいかな？(苦笑)」
　ファンの女の人「サインお願いしてもいいですか？(笑)」
　HONGBIN「ゴメンなさい。サインとか事務所から注意されてるから」
　ファンの女の人「えー残念です！もうすぐデビューですよねー(笑)」
　HONGBIN「ありがとう、今ちょっと・・・」
　この状況をどうしていいかわからずに、愛想笑いしか出来なかった。
　
　KEN「お〜！ホンビナぁ！(笑)」
　
　HONGBIN「ジェ…ジェファニヒョン？！」
　急に横から声がしてみたらジェファニヒョンが歩いてきた。
　KEN「サインだったら俺が書きますよーぉ(笑)」
　ファンの女の人「え？でも事務所から注意されてるって」
　KEN「名前は書かないけど、絵だったら得意だから(笑)」
　どこから現われたのかもわからず、なんでサインを書いてあげるって自らが
　言ってるのかもわからなくて戸惑っていた。
　
　N「ホンビナ、早く行きなー」
　HONGBIN「え？ハギョニヒョン・・・」
　
　N「明日から、レッスンがみっちりあるんだよ(笑)早く逃げて(笑)」

　その言葉で今の状況を助けてくれてるのがわかった。

　N「ちょっとは自覚持たなくちゃ、ダメじゃん」
　HONGBIN「どこから来たんですか？ヒョン達(汗)」
　
　N「もうアイドルなんだからねー、変装しなきゃ(笑)」
　そういうと服のポケットをガサガサ探しているハギョニヒョン。

　N「はい、メガネ。帽子。マスク(笑)」
　その言葉通り、メガネをかけられて、帽子をかぶせられてマスクをつけられた。
　僕の長い髪にこのスタイルは、ちょっと不審者っぽいんだけど・・・(汗)
　
　あれ？(汗)さっきまでいたAちゃんが・・・いなくなってる！

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