僕の中の奇跡。１ VIXX

048：最大の非常事態。（１） ページ49

　何が最低？(汗)
　慌ててケンを浴室から出して僕もまだ温まってない体のまま体をタオルで拭いた。
　
　HONGBIN「あれ、上の服がない」
　さっきまで動いてなかった洗濯機の前の窓ー
　僕のトレーナーの色が見える・・・乾燥あと10分ー
　HONGBIN「やばい・・・」
　
　とりあえずバスタオルを胸辺りから巻いてみた。
　あと10分待つか・・・でも服が乾くの待って出たら・・・なんか予想できる。
　怒りが爆発する、Aちゃん。

　そっと洗面所のドアを開けてみてリビングの様子を・・・
　ここからはキッチンしか見えない。
　その隙にケンがドアの間の隙間から走って行ってしまった。
　ワンワン！って鳴くと、「お風呂入れてもらって良かったね(笑)」という
　Aちゃんの声がリビングから聞こえた。
　
　壁沿いにゆっくり歩いて行くとリビングのソファに座る後姿が見える。

　どうしよう、この非常事態。
　ウォンシク、ウォンシクに聞いてみよう？！
　腰当たりを触った…バスタオル１枚の僕、携帯電話ソファの前だ(汗)
　
　ケンがリビングを走り回りだした。
　視線を合わすように床に転がってみて、ケンに望みをたくすことにした。
　案の定、ケンがしっぽを振りながら僕の所に来た！
　
　HONGBIN「ケン、携帯電話とってきて」
　と小さな声で、電話をかける真似を見せてケンに見せた。
　ケンは一瞬動きが止まって、リビングに戻った。
　やっぱり、ケンって会話出来るのかな・・・(笑)
　
　タタタタっていうケンの戻ってくる足音で光が見えた。
　
　HONGBIN「プッ」
　踊るように走ってきたケンは僕の左の靴を咥えてきた・・・(汗)
　HONGBIN「ケン、お願い！！携帯電話」
　ともう１度、小さな声で、携帯をかける真似を見せてケンに見せた。
　タタタタっていうケンの足音ー
　
　A「元気だね、ケン(笑)」
　Aちゃんの声に、頭を伏せた僕。
　
　踊るように走ってきたケンは今度は僕の右の靴を咥えてきた。
　HONGBIN「え！」
　ケンは褒めて、みたいな顔しながら靴をポンと床に咥えてたのを落とした。
　走り去るケンを必死で両手を伸ばして掴まえた。
　そんなことしたらケンが吠えるなんてその時は考える余裕もなくて・・・
　ワンワンワン！！
　危機を感じたケンが吠えだした。
　A「どうしたの？」
　Aちゃんもさすがに鳴き方がおかしくて・・・近づいてきた。

　どうしよう・・・(汗)
　
　A「靴持って、その格好で帰るつもり？」
　

2015.08.01・・・→←047：お風呂の男同士の会話。

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