僕の中の奇跡。１ VIXX

012：崇拝するパク・ヒョシン。 ページ12

　振り返ったら、ハギョニヒョンが腕組みして立っていた。
　
　RAVI「いや、やっぱハギョニヒョンの言うとおり来てよかった(笑)」
　HONGBIN「うん。あのままだったらどうしていいかわからなかったから(苦笑)」
　N「家から付けてた」
　HONGBIN「えぇ(汗)」
　N「ホンビナがいない間に、追っかけられて大変だったことがあったの」
　HONGBIN「ハギョニヒョンが？」
　RAVI「モノ好きもいるんだよー」
　バシっ、という音とともにウォンシクが腕を押さえてる。
　RAVI「本気で・・・殴る？(汗)ハギョニヒョン・・・」
　N「とりあえず、さっきみたいなことがあるし。彼女は大切だろうけど、
　アイドルになる自覚をもたなくちゃ、これから先うまくやってけないよ」
　
　LEO「ホンビナ、時間いいのか？」
　HONGBIN「あ」
　せっかく１日を楽しみにしていたのに、メンバーとの会話で時間を使ってしまってた。
　N「あんまり人目の多いとこ避けて」
　HONGBIN「はい(笑)」
　N「もう僕たちついて行かないからね」
　HONGBIN「・・・はい(怯)」
　全然、家からつけられてことも気付かなかったことにあらためて怖さがあった。
　RAVI「とりあえず、明日な(笑)」
　LEO「・・・待ってる」
　N「明日からレッスンも掃除もあるから早く寝るんだよー(笑)」
　HONGBIN「・・・はい(笑)」
　
　みんなが立ち去ってから、また２人になった。
　HONGBIN「ごめん、こんなことなるなんて思わなくて」
　A「ううん(笑)さっき待ってる間に動画見せてもらってたんです」
　HONGBIN「動画？何の？」
　A「オーディション、とかダンスのレッスンとか」
　HONGBIN「あぁ・・・ウォンシクが見せたの？」
　A「はい(笑)」
　HONGBIN「なんか恥ずかしいな・・・」
　A「格好よかったですよ(笑)」
　HONGBIN「パク・ヒョシンみたいな歌手になりたい、ってずっと思ってて(笑)」
　A「パク・ヒョシン・・・みたいな・・・」
　HONGBIN「あ！そういえば音楽プレーヤーで聞いてたよね(笑)」
　A「・・・(苦笑)」
　HONGBIN「僕なんか、もう神だって思ってる(笑)」
　A「・・・そうなんですか(汗)」
　HONGBIN「そういえば聞きたかったんだ、何の曲が好きだとか(笑)」
　A「まだ全部の曲も知らなくて・・・」
　HONGBIN「開拓中？(笑)いいよね、男の僕でも憧れるもん」
　A「・・・(苦笑)」
　
　彼女が苦笑いの理由は、もう少し後のお話。

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