隣の席のかっちゃん (ページ44)

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44.それキャッチボールちゃうページ44

ドッジボールや。

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「A、爆豪とデートするのか。俺ともしよう」

「とっ、え？どうしたの急に」

掃除が終わって教室に帰ると、轟くんがずんずんと近づいてきたと思ったらまさかのデートのお誘い。

こんな美形に言い寄られるのは初めてなので、思わず怯んだ。

それよりも、今朝私が爆豪くんにお誘いしたときは教室中が湧いたくせに、轟くんが私にお誘いしたらみんな温かい目で見ているのは何故なんだろう。

「じゃあ今日の放課後行こう」

「私まだ何も言ってない」

「ああ。校門集合な。了解」

「私の言葉はあなたに届かないの？」

こくり、と謎の頷きを見せたあと、彼は去っていった。

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「さっきの轟メッチャウケた！」

私の周りの席の女子たちがこぞって笑った。

「あれは会話じゃなくて轟ちゃんが一方的に喋っただけだったわね」

「Aちゃんうらやましいぞ！デートだなんて！」

上から、芦戸さん、梅雨ちゃん、麗日さん。

帰りの支度をしながら、キャッキャッと楽しそうにはしゃぐみんなは可愛い。

轟くんは少し離れた席なので聞こえていないようだ。というか轟くん、準備速くないか？？凄い速さで鞄に教科書詰め込んでないか？？

体育祭総合二位の瞬発力と反射神経をここで発揮するのは違くないか？？

「Aちゃん、頑張れよー！」

「う、うん？？？？？」

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(ちょっと爆豪くんに睨まれた。嫉妬かな、可愛いね)