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33.臀部に誓え(パワーワード) ページ33
臀部(でんぶ)…身体のしりの部分。
Oxford Languagesの定義より引用。
・
「あっ」
ひやりとした感覚を誤魔化すように呟いた。
先程爆豪くんの尻にクリーンヒットをかました鞄を一生懸命探るも、お目当てのものは出てこない。
そういえば、昨日宿題やるときに使ってそのまま机の上に。
ああ、今鮮明に思い出した。私は忘れてしまったのだ。
ドラえもんがいたらこんな問題ちょちょいのちょいなのに、今私の隣には不機嫌そうに脚を組んで自主勉をするえらい爆豪くんしかいない。
謎の気まずさはあるが諦めてその横顔に声をかける。
「……あの、爆豪くん」
「あ゛？」
威嚇。
「教科書忘れた」
「…で？」
…で？って何！？
私の言いたいことが分かっているはずなのに真顔で聞き返されて腹が立った。元はと言えば私が教科書を忘れたのが悪いのだが逆ギレしてしまう。
だがそこはぐっと堪えて無理やり笑う。
「見せてほしいな。今日の基礎学のとき」
「敬語」
「キングアンドプリンススーパーヒーロー勝己様本日の一二限にに貴方様の教科書を見せて頂けませんか！！！！」
がばっ、と跪きながら早口で言えば、目の前の暴君はさも楽しそうに口角を上げて「いいぜ」と言った。
いや席替え！！！！！！！！！！！！
・
(もう絶対忘れない…絶対だ。うん。爆豪くんの尻に誓おう)
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作者名：- | 作成日時：2017年8月15日 6時
