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30.煮えすぎて沸騰している ページ30
アツアツである。(？)
・
「……爆豪くんが、私を好き…とか…？」
恐る恐る１人で呟いて１人で「いやいやいやいや」と首を横に振る。
ぶわわ、と正体不明の寒気が全身を襲う。あまりの有り得なさに頭にも鳥肌が立った気分だ。
あってたまるかそんなこと。世界滅ぶわ。
あの爆豪勝己が私を好き？？は？？世界滅ぶわ(２回目)
ていうか、夢じゃないと仮定して、キスされたという事実だけで日本が滅んでいる。いや、そんなレベルじゃない。ユーラシア大陸滅んだなこれは。軽率にな！！！
よく分からないけど。キスって好きな人や恋人にするもんじゃないの？と首を捻る。
私は決して爆豪くんの恋人などではない。
あれ？……ってことは？
「……やっぱ遊ばれた説ある…」
いやそもそも、爆豪くんにキスされた(遊ばれた)くらいどうでもいいと受け流せばいいのだ。何故こんなにもショックを受けているのか自分でも分からない。
というか、爆豪くんは覚えているのだろうか。
あれはほろ酔いの爆豪くんで、寝たら記憶無くなってたんじゃないだろうか。
あのときやけに大人しかったしな…くそう、一番タチ悪いやつじゃん。
「………やめよ、爆豪くんのこと考えるの」
ぶん投げた枕は綺麗にベッドに着地して。
それすらなんだか苛ついた。
・
(頭があいつでいっぱいで憎い)
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作者名：- | 作成日時：2017年8月15日 6時
