20.運命それはディスティニー(情報量0) ページ20
あ〜っなるほど。完全に理解した。(？)
・
食堂でA組女子みんなで食べよう、となったはいいが、私と爆豪くんの件をおかずにご飯を食べるのはやめていただきたい。
「は〜メッチャ笑った。ガチなんだね」
「笑いごとじゃない………」
耳郎さんは他人事だからって物凄く笑った。確かに周りから見たら笑えると思う。けど私の顔を見てくれ、笑うなんてひどいじゃないか。
ウッ！とクシャクシャな顔で嘘泣きをする私に、梅雨ちゃんが人差し指を口に当てて問う。
「じゃあAちゃんは誰の隣がいいの？」
「障子くん」
「系統が爆豪と真逆ッッッ！！！」
ほんとだよ、と芦戸さんの言葉に頷く。
しかし彼女は少し考えるような素振りを見せてから、ぱっと顔を上げて叫んだ。
「いやもうこれは神様からのお告げなんじゃない？！」
芦戸さんは白米を口元に飾りながらキラキラとした目で私を見つめていた。
そういえば、彼女は恋バナが大好きである。爆豪くんと付き合ってると勘違いしていたのも彼女である。
ウワーッ！とみんなが興奮したように叫んだ。
「運命！運命！」
「ロマンティックですわ！」
「言い得て妙！！！」
ネガティブな言い方をすれば呪いだと、ポジティブな言い方をすれば伝説だと私は思っていた。
運命か、考えたことなかった。
「ちなみにAちゃんの好きなタイプは？」
「口田くんみたいな穏やかな人」
「さっきから爆豪にかすりもしないじゃん！！！」
・
「女子たち爆豪の話してね？」
「知るか」
「つかお前またAと隣になったよな！」
「その話題を振るんじゃねえ」
・
(私と彼の関係に随分大仰な名前が付いた)
21.赤い糸があるなら青もあるはず→←19.そして私たちは伝説となった
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作者名：- | 作成日時：2017年8月15日 6時
