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ファミレスについて各々注文し、本題へ取り掛かる。
『音楽を教えてくださいっていうのは…？』
赤「…俺、自分のダンスと歌に自信ないんです。
今のままではグループにも、メンバーにも迷惑がかかるし、
こんなんじゃデビューだってできない。
今年で高校卒業して、やりたいことなんやろって考えたとき、
やっぱジャニーズでいたいし、デビューしたいなって。」
でも、デビューするには何もかもが足りなすぎる、という重岡さん。
『でも、なんで僕なんですか？
そうだったら、関ジャニの大倉くんとか、
もっと勉強になる人たくさんいますよ？』
純粋に疑問に思ったことを伝える。
赤「……なんです。」
『…え？』
うつむけていた顔をあげると顔を真っ赤にして、
赤「俺、宮田くんのファンなんですッ！！！！！」
『…ええ！！！』
黄「うるさッ！」
顔を真っ赤にしながらじっと見つめてくる重岡さん。
その表情か嘘じゃないんだな、と言うのがわかる。
赤「宮田くんのダンスもやし、歌も声もめっっっっちゃ好き！！
表現の仕方も、群を抜いてすごいと思うし、アクロバットも！！
…あの曲、この前ライブでやった曲とか、最高でした！！」
目を大きく輝かせながら、俺のことをベタ褒めする重岡さん。
赤「だから、東京から関西にきてくれたときメッチャ嬉しかってん！
よくTVで見てた人とまさか一緒にできるなんて、夢かと思った！
でも、自分のことを考えれば考えるほどわからんくなって…。
ちょうど悩み始めた時に、レッスンが一緒になったから
せっかくやったら宮田くんから何か学べないかなって、
ずっと見てたんすけど、俺アホだからみるだけじゃあかんくって…。
だから、直接色々と教えて欲しいんです！お願いします！！」
そういって勢いよく頭をさげる彼。
ああ、そんな勢いよく下げたら…
ゴンッ！！！
赤「いっっっってぇぇ！！！！」
『大丈夫ですか！？』
黄「そうなるやろうな」
相当痛かったであろう、ぶつけたところを抑える彼に、
思わず笑ってしまいそうになる。
彼の情熱は伝わった。言ってることも理解できる。
だけど、
『……』
黄「…A」
黙ってしまった俺を見て、淳太くんが声をかけてくる。
わかってる。淳太くんは心配なんだ。
『僕は、そんな褒められるような人じゃないです』
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作者名：ぽんこつ | 作成日時：2022年1月11日 15時
