赤色の君 ページ35
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赤「俺に、音楽を教えてください！！」
これが俺と、重岡大毅の出会いだった。
黄「A、帰るで〜」
『あ、待ってよ淳太くん！』
関西Jr.として活動を始めて1年半。
関西に泊まるときは事務所ではなく、
淳太くんの家にお邪魔している。
ほぼ毎週末泊まっているから、第二の実家みたいな感じで、
たまに淳太くんの実家にお邪魔して、ご馳走になったりしている。
黄「今日ん晩飯どうする？」
『んー、スーパーよって決めよ！』
毎回泊まらせてもらって申し訳ないから、
淳太くんができない料理を俺が担当している。
毎回外食しようとするんだもん。
いくらお金持ちっていっても申し訳ないわ。
何がいいかなー、とぼんやりと考えながら事務所を出ると
「あ、あの！！！」
『…はい？』
事務所の入り口で、男性に引き止められる。
あれ、この人どこかで…？
「宮田Aくん、いや！宮田先輩！！」
『え、いや、あの…？』
え、この人たぶん俺より年上だよね？
「俺に、音楽を教えてください！！」
『はい？』
突然大きな声でいうもんだからびっくりしていると、
忘れ物を取りにいってた淳太くんが戻ってきた。
黄「あれ、重岡やん。なんでおんの？」
『淳太くん知り合い？』
黄「知り合いも何も、同じJr.やで」
『え！すいません！！』
まさか同じJr.だと思っておらず、頭を下げると、
赤「いや、俺もまだまだってことすね！
俺、重岡大毅っていいます！」
と笑顔で答える重岡さん。
『あ、宮田Aです』
赤「知ってます！」
『あ、ですよね』
黄「んで、重岡。どうしたんや？」
困っている俺を見かねてか淳太くんが助け舟を出してくれた。
赤「俺、宮田先輩から色々学ばせていただきたくて！」
『あの、先輩っていうのやめてください…あと敬語も。俺年下ですし』
赤「いや入所は宮田先輩の方が早いんで！」
『ええ…』
重岡さんの圧に思わず後ずさる。
黄「とりあえず、場所変えようか…」
淳太くんのひとことで、俺たちは近くのファミレスに行くことになった。
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作者名：ぽんこつ | 作成日時：2022年1月11日 15時
