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Akito side
黄「おはよう」
集合時間ギリギリ。
ようやく淳太くんがやってきた。
美容院行っただけあって、髪の毛はすっきりしているし
染め直したんかなってくらい微々たる変化やけど、プリンも直っている。
橙「おはよ淳太くん、さっそくですがあの子どうしたん？」
黄「ああ、Aやろ？拗ねてんねん」
橙「いやそれはわかるんやけど、原因は？」
俺が聞くと淳太くんは、「かわいい我儘よ」と笑った。
黄「ほんと、手のかかるやつ」
橙「っていいながらにやけとるがな」
にやにやしながら淳太くんはこれ見て、とスマホを見せてきた。
橙「…君ら、付き合ってへんよな？」
黄「ん、付き合ってはないで」
今はね、と小さな声で付け加えた淳太くん。
聞こえてんで。
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Junta side
黄「Aちゃん」
『……』
照史からもらったであろうおやつを頬張るAを呼ぶ。
しかしこちらには一切顔を向けず、むしろ顔を背ける。
緑「みや、淳太呼んでんで」
『今忙しいって言って』
緑「…らしいですわ」
中継役ではいってくれた神ちゃんが目線で
「何やらかしたん？」と聞いてくる。
そんな神ちゃんに苦笑いしながらごめんと伝え、
再びAに向き合う。
黄「A、ごめんね」
『……』
黄「朝、置いてってごめんね」
『……』
黄「昨日一緒に寝れんでごめん」
『…もう知らん。一生一緒に寝てやらんから』
黄「それは困るな〜」
怒ってる理由が可愛すぎて、思わず抱きしめる。
『俺、怒ってるんだけど！』といいながらも、
まわした腕を汚れていない手できゅっと掴むのは無意識だろう。
黄「俺、一生離れて寝るとか無理やわ」
『昨日寝たじゃん』
黄「昨日帰ったの遅かったし、迷惑やと思ったの。
それに俺、寝てへんで？Aおらなゆっくり寝られへんし」
そういうとバッと顔をあげ、俺の顔を見るA。
さっきまでの怒りはどこへやら、
すごい心配そうな顔をして、俺の顔を触った。
黄「やっと顔見てくれた」
『ほんとだ、クマある…』
黄「うん、今めっちゃ眠い」
寝ないと…！と俺を無理やり引き剥がし、頭を膝の上に乗せる。
黄「膝枕してくれるん？ふふ、嬉しいわ」
『いいからちょっとでも寝て！』
そういいながら寝させようとするAを手で制し、
黄「今日からも一緒に寝ような」
『…しゃーなしな』
どうやら機嫌は直ったようです。
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作者名：ぽんこつ | 作成日時：2022年1月11日 15時
