. ページ17
.
1月中旬。二回目の関西へ。
この前もらった音源を頼りに、自分なりに練習はしたけど
やはり実際歌ったり、踊ってみたりしないとわからないことが多い。
「はい、自己紹介して」
『東京から来ました、宮田Aです。
精一杯頑張ります、よろしくお願いします！』
言い終わると同時に頭を下げると、聞こえてくるまばらな拍手。
あまり歓迎されていないのは、なんとなく予想はついた。
「宮田は東京でちゃんと実績も積んでる。
学べることがたくさんあるから、色々聞くといい」
じゃあ、今日はとりあえず後ろで見ながら受けてくれ、と
講師に言われたので、言葉通り後ろの列へと向かう。
「実績あるやつが東京から関西にくるかよ」
途中、そんな声が聞こえたが、聞かなかったことにして通り過ぎた。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「なあなあ！！自分、宮田くんやんな！？」
三回目のレッスンの時、休憩中に話しかけられた。
まさか話しかけられるとは思わず、びっくりしていると、
「ビビらせてどうすんねん、照史」
「いやでも淳太くん！あの宮田くんやで？」
興奮してしまうわ！と身振り手振りで興奮を表す人、、、
それを宥める人、、、どこかで…？
『…あ、ごくせん出てた…ですよね…？』
「わー！！見ててくれたん！？めっちゃ嬉しい！！」
「まじか、それは嬉しいなぁ」
どっかで見たことあると思ったら、ごくせんに出てた2人だ。
橙「俺、桐山照史！」
黄「中間淳太。よろしくな」
『あ、宮田Aです…よろしくお願いします』
橙「なあなあ！レッスン終わったら飯いこうや！」
2009年1月25日。
これが、照史くんと淳太との出会いだった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 160人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽんこつ | 作成日時：2022年1月11日 15時
