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作戦会議 ページ12

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Ryusei side






青「みやちゃん、作戦会議しよ」


コンサートの打ち合わせ。
ファンのみんなの喜ぶ顔が見たいから、
できるだけたくさんの意見と議論がしたい。

そう思って、うちの制作担当でもあるみやちゃんに声をかけた。


『ん?俺でいいの?』
青「逆にみやちゃん以外おらんて(笑)」
『いや神ちゃんとかシゲとかいるでしょうに』
青「個々人の制作をまとめてんの、みやちゃんやろ?」


まあ、そうだけどぉ…と自信なさげにいう。


青「何回もやってるんやから、いい加減慣れや」
『いやぁ、なかなかね(笑)俺演出に関してはセンスないからな〜』

毎度言うけど、役に立たんよ?と顔を覗き込んできた。



青「役に立つとかじゃないやん、いてほしいんやって」
『…んふふ、流星くんに求められるの照れるな!』


そういいながらふわふわ笑うみやちゃんは、綺麗だ。








みやちゃんは、もともと制作などは得意ではなかったらしい。
らしいというのは、WESTとしてデビューした時から、
制作担当はみやちゃんだったから、できない時代を俺は知らない。

デビュー前を知ってる淳太や照史、そして先輩方は
「Aは努力の子やねん、天才ちゃうねん」と
口を揃えていっている。

ただ彼があまりにも努力する姿をまわりに見せないから、
勘違いされることが多い。

それで望とバチバチに喧嘩したこともある。
あの時は解散の危機かと思ったくらい。








青「〜〜〜〜って感じにしたいんやけど、どうかな?」
『うん、いいと思う!
そうするとここのダンスはもう少し広く使う動きにしたいね』


みやちゃんの素敵なところは、どんな意見でも絶対否定しないところ。
よくないところは改善案を出してくれるし、
どうしたらより良くなるのか?を一緒に考えてくれる。



はじめて演出をするとなった時、
否定ばかりされて、やめたくなった時期があった。
俺ばっかこんな否定されて、悔しくて。
もうプロに任せていいんちゃうかって思った。
こんなんメンバーにもいえへんな、って思って誰にも相談できなかった。


その時、俺の話を否定せず聞いてくれたのは
みやちゃんやった。


俺が「情けないなぁ」といったら

『俺らのコンサートを俺らが決めて何が悪いの?
流星くんの気持ち、めっちゃ大事だと思う』

とあっけらかんと言った挙句、
いちゃもんつけてきたスタッフにブチ切れしたのも、
今となってはいい思い出だ。





青「ありがとな」






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作者名:ぽんこつ | 作成日時:2022年1月11日 15時

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