髪色 ページ11
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Kamiyama side
『モンチさ〜ん』
雑誌の撮影のため楽屋で待機していると、
みやが雑誌を持って近づいてきた。
緑「どしたん？」
『髪の毛、染めようと思って！』
モンチさんの意見聞きにきました！と元気よく答える。
緑「うーん、ドラマとか舞台とかあったっけ？」
『いや、特にないかな。そんな話もマネから聞いてないし』
だから当分遊んでもいいかなって、と笑うみや。
今がブルーアッシュか…。
緑「しばらく暗い色続いたから、明るくてもいいんじゃない？」
例えば、シルバーとかね。
『いいね〜シルバー！ついでにパーマもかけようかなぁ』
緑「どんだけ髪の毛いじめるねん」
『バッチバチに！！笑』
ようやくドラマおわったしさ〜と雑誌をペラペラめくる。
緑「ついこの間まで高校生やったもんな」
『高校生”役”ね！！25に高校生はきついよ〜』
緑「似合ってたで」
『あんま嬉しくないな！』
緑「染めるのはええけど、保護者に許可取れよ〜」
『だから高校生じゃないってば！！笑』
そういう意味で言ったんちゃうけどな。
そう思ってると、楽屋のドアが空いて、
黄「神ちゃん、次やって」
緑「おっけー」
撮影を終えた淳太が戻ってきて、俺を呼ぶ。
ちなみにみやは一番最初に終わってるから、最後の集合写真まで待機。
そんで個人写真は俺が最後。
緑「みやごめんな、俺が遅くきたからだいぶ待ってるやろ」
『全然！有意義な時間を過ごせたし、神ちゃんといっぱい話せたから』
いってらっしゃい、とみやに見送られる。
宮田Aという人は、不思議だ。
あんなにオープンなのに、なにひとつ掴めない。
でもそれは嫌な感じではなく、
彼が彼でいてくれるから、俺たちは成り立っているのだろう。
よく制作面で意見がぶつかることもある。
でもそれはお互いが、このグループを、
ジャニーズWESTを良くしたい、ファンを大切に想っているから。
緑「…やっぱり、敵わんわ(笑)」
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次の日
『じゃーん！ど？神ちゃん！！』
昨日美容院に行ってきたらしいみやは、
緑「めっちゃええやん！！！！！！！」
明るいミルクティー色にふわっふわのパーマをかけて、
前髪をおろしていた。
『可愛い系にしました！』
緑「よう似合っとるよ」
変えたばかりの髪色みたいに、みやは甘く、ふわっと笑った。
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作者名：ぽんこつ | 作成日時：2022年1月11日 15時
