家政夫の彼 (ページ34)

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番外編（？）6 ページ34

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小瀧side

『ねえ望？』

なんてことない日常

いや、幸せすぎるくらい幸せな日常

''小瀧さん''だった呼び方は''望''に変わり

''家政夫と雇用主''の関係は''彼氏と彼女''に変わった

彼女に名前呼ばれるの幸せやなーなんて呑気なことを考えていた

『ねえ！の！ぞ！む！』

ソファに寝転ぶ俺の目の前にはAの顔があった

あ、そういえば返事してねえ

「ごめんごめん、なに！」

もーと言いつつも笑顔の彼女がやっぱり好きやった

あの頃とこの想いだけは変わらない

『家政夫7日間してなんで毎日わたしの好きな食べ物だったのかずーーーっと気になってたんだけど、なんで？』

「...ふっ(笑)」

可愛ええなあ

『え、なんで笑ってんの...』

若干引き気味のAも可愛ええでなんてクサイことは言わへんけど、真実は教えたるわ

「しげに教えてもらったー」

『重岡...ああ、なんだじゃああの時ご飯連れてってくれたの望のためかあ！』

「...え！？しげとご飯行ったん！？ちょっとまって俺そんなこと聞いてへんねんけど！！」

『だって家政夫さんになる前だったもん』

そんな些細なことで嫉妬してまうくらい、俺お前のこと好きみたいやわ

「なあ」

俺ずっとAのこと守るからさ

「俺と結婚せえへん？」

fin

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