家政夫の彼 (ページ23)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:103,344 hit

23. ページ23

.

それからは、お互い服を見たり靴を見たりして、軽くお昼ご飯を食べて、気づけば夕方になっていた

「はー、ほな帰るか」

『うん』

車に乗って、重岡が好きだという洋楽を聴きながら帰路につく

家に近づくにつれて、小瀧さんから何を言われるのか不安になった

「なあ」

『んー？』

「お前さ、俺と付き合ったらええやん」

『ぐふっ！...は！？』

突然のことすぎて、つい飲んでいたカフェオレを吹き出してしまった

きったないと隣で笑っているが、完全にお前のせいだ

「まあ、あれやな」

「今言わな取られてまうからさ」

誰に？

いや、そうじゃなくて

『重岡あの「まあええねん、返事はノーやろ？」

「俺はお前の気持ちはなんっでもわかってんで？俺ニコニコ天使ちゃんやからな」

「ほれ、家ついたで」

重岡に呆気を取られていると気付いたら家についていて、どこか悲しそうな表情の重岡がしっしっとやりながら作り笑いをしていた

『重岡』

「あ？はよ帰れ」

そんな暴言吐いて無茶してんでしょ？
私も重岡のことよくわかってるよ？

『ありがとう』

いつも私を支えてくれて、笑顔にしてくれて

.