千変万化！地下鉄と怪盗達の人狼ゲーム (ページ3)

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獏は来るのかページ3

ゴゴゴゴゴォ!！！ゴゴゴゴゴォ!！！と、轟音が響き渡る部屋で目を覚ました俺―――桃原フクロウは、メガネをつけて状況を理解した。
悪魔のゲーム―――――『人狼サバイバル』の始まりだということを。
眠気を振り払って俺の脳は急速に覚醒する。
俺は阿呆なことにルールも配られていないくせにこのゲームでどう動くかを考え始めた。
どのようにしたらこのゲームで勝てるか、そして―――――
『どのようにしてキツネを守るか』
ゴゴゴゴゴォ!！！ゴゴゴゴゴォ!！！と、また音が部屋に響く―――――
ここはきっと、前新聞に載ってた『ステーションホテルin風月』という場所なんだろう。
駅に泊まれるのは東京駅や田川伊田駅、高野下駅、二俣本町駅といった場所にもあるそうだが、地下鉄駅に泊まれるのは日本初だそうだ。まぁ、俺は鉄道が好きなわけでもないからわざわざお金を払って五月蠅い駅に一晩寝たいとかそういう気持ちは分からないが。
………ということは今回の舞台は地下鉄か。そんなどうでもいいことを考えていると、ベッドの隣りについてあるでかい壁掛けモニターがジジッ、と音を立ててついた。
―――――ついに、悪魔のゲーム。『人狼サバイバル』の始まりだ

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