検索窓
今日:12 hit、昨日:3 hit、合計:24,224 hit

. ページ12

.






ガタカタガタッ、と痛そうな音がする。

でもそんなことより今は、なんでジェルくんが倒れちゃったのか、で頭がいっぱい。




「ジェルくんっ…!」



今まさに、倒れたジェルくんの顔面は蒼白で
唇もなんか変な色をしてて、

目が虚ろ…っていうか、ほぼ開いてないから目が合わない。
まぶたが震えてる。




駆け寄ると、ジェルくんは今まで聞いたことないくらい弱々しい声で、

「っ、るぅちゃ……、」

と僕の名前を呼んだ。




「うん、」


突然すぎてアワアワしながらも、なるべく落ち着いた声で返事をする。




「…ごめん、なんかめっちゃきもちわるい…っ」




「……!」




こんな、ジェルくんが具合悪くて頼ってきたのが初めてで、
こんな素直に言ってくるってことは本当にやばい。


やばい。





…とにかくベッド……はないから、ソファーに寝かせてあげなきゃ。

そう思ってジェルくんの手をとると、ものすごく冷たくて。



そういえばジェルくん、低血圧だって言ってたな……


そっか、貧血か……!






「ジェルくんちょっと待っててね、あったかい飲み物とってくるから」



ジェルくんをソファーに寝かせて、ありったけのブランケットをかけて、ドタバタと給湯室に走った。








.





「……ん、はぁ……、はぁ…」




ココアを持って戻ると、ギュッと目をつぶって苦しそうにしてるジェルくん。

倒れてた時よりマシだけど、やっぱり顔が真っ白……




「ジェルくん、ココア持ってきた。あったまるから…飲める?」



そばにしゃがんで冷たい手をとり握る。

そしたらジェルくんがゆっくり目を開けて、「うん」って言ってくれたから、

そーっと優しく抱き起こして、一緒にマグカップを持ってココアを飲ませた。





「…んっ、…んっく」


唇もまだ紫で、プルプルしてて、こぼさないか心配だったけど…



「…ジェルくん飲めてる?」


「うん」


「よかった…おいしい?」


「おいし…」



なんとか飲んでくれて。





まだ頭痛そうにしてたから、
おなかが落ち着いてきたであろう頃を見計らって、またゆっくり寝かせてあげた。



.

(お話じゃないです)→←〇貧血(黄)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
75人がお気に入り
設定タグ:stpr , 体調不良 ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はるかみりり - 頑張ってください!! (2021年5月16日 15時) (レス) id: 00cf1a12b6 (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白かったです!!ゆっくりでいいので頑張ってください!! (2021年4月18日 20時) (レス) id: 528445d801 (このIDを非表示/違反報告)
あーや(プロフ) - お久しぶりです!また更新してくださるのうれしいです!無理せず頑張ってくださいね! (2021年3月16日 7時) (レス) id: f05c60f734 (このIDを非表示/違反報告)
暗黒(プロフ) - お久しぶりです!続編おめでとうございます。とても嬉しいです!! (2020年10月21日 23時) (レス) id: 479c486fba (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - ユメさん» ユメさん、初コメありがとうございます!橙さんメインで書いている話数についておっしゃっていただいたのは初めてなのでとても嬉しいです(´;ω;`)マイペースですが頑張ります!またお時間あるときにお立ち寄りいただけたら幸いです(*^^*) (2020年10月17日 12時) (レス) id: 123309117d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ソラ | 作成日時:2020年10月10日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。