４７話 ページ47
泣き止むまで屋上でジーンと色んなことを話していた。
学生の頃の話がほとんどで、私が知らないニーノやジーンの思い出も聞いた。
「……ニーノが今日誘ってきたから一緒にどう？」
「うん、飲む」
まだ熱の引かない目のままマンションを出る。
1階の出口でロッタとばったり会った。
「えぇ！？お兄ちゃん！？Aも！？」
「久しぶり〜」
「なんでそんなに目が赤いの！？もしかしてお兄ちゃん…」
「泣かしてないから」
ロッタが「大丈夫〜！？」とずっと心配してくれて、水で濡らす為のタオルまで渡してくれた。
「ありがとう、またご飯食べに行かせてね」
「うん！Aもお仕事頑張ってね！」
ロッタに手を振り、マンションを出る。
「おーい」
「……準備がいいことで」
ニーノが黒いバイクに跨ってこちらに手を振っている。
ニーノにも言わなきゃ。
「まだまだ時間はある。今日は飲み明かそう」
「賛成」
「いつもかなり飲ませてるのはニーノでしょ」
「間違ってはないな」とニーノは笑い、店へと向かった。
「……結婚、か」
「…うん」
ニーノはワインを飲みながら何かを考えている仕草をした。
「……リーリウム長官は悪い人ではないと思う」
「…うん」
「…Aが決めたら俺たちは文句言えない。そうだろ？ジーン」
「………あぁ」
「……自分らしくこれからも進んでいこうと思ってるから……幸せになるから」
ニーノの目元が赤かったのはお酒のせいかそれとも。
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瑠彩 - 蓮さん» こちらこそいつも読んで下さりありがとうございます！すごく励みになります…！どんどん書き進めていこうと思っているのでこれからも宜しくお願いします…！ (2017年3月28日 8時) (
レス) id: 7c6aff2c3a (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - はじめまして！いつもこの小説を楽しく読ませていただいてます！瑠彩さんのかくリーリウム長官がとても好きです！これからも更新がんばってください！ (2017年3月27日 19時) (レス) id: 1f43372f2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠彩 | 作成日時：2017年3月23日 17時
