３５話 ページ35
「……分かった。ゆっくりしてきたまえ」
「ありがとうございます」
翌日リーリウム長官に休みの許可を貰った。
相変わらず気まずいままだ。
「…君には悪いことをしてしまったね」
「………え……？」
リーリウム長官の目が書類からこちらへと向いた。
「君の気持ちを考えずに私は焦りすぎていた。申し訳ない」
「い、いえ！長官は別に……！」
「君が謝ることなど何一つない……それじゃあ短いが休暇を楽しんで来てくれたまえ」
何か胸に残るものを抱えながらリーリウム長官と別れた。
折角休みが取れたからどうしようかと私は悩みながら歩いていた。
「そうだ、ニーノの所に行こう…」
ジーンにもロッタにも会いたい。
それに久しぶりに広報課のみんなにも。
「…元気かなぁ、みんな」
ロッタの手作りの晩餐が食べたい。
ニーノとジーンと飲み明かしたい。
したいことが沢山ある。
「……もしもし？ニーノ？」
急に電話をかけてもニーノは特に驚くことなく、応じてくれた。
『どうした？』
「休みを貰ったからニーノに会いたいな〜って」
『今何処にいる？｣
「広報課のすぐ近くに」
『後ろ見てみろ』
言われた通りに振り向くと、バイクに跨ったニーノが手を振っていた。
「ニーノ！」
「久しぶり」
駆け寄って抱きつくと、ニーノも同じように抱き締め返してくれた。
「話したいことが沢山あるの」
「俺も」
今晩はとびきり酔いそうだ。
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瑠彩 - 蓮さん» こちらこそいつも読んで下さりありがとうございます！すごく励みになります…！どんどん書き進めていこうと思っているのでこれからも宜しくお願いします…！ (2017年3月28日 8時) (
レス) id: 7c6aff2c3a (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - はじめまして！いつもこの小説を楽しく読ませていただいてます！瑠彩さんのかくリーリウム長官がとても好きです！これからも更新がんばってください！ (2017年3月27日 19時) (レス) id: 1f43372f2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠彩 | 作成日時：2017年3月23日 17時
