２６話 ページ26
「ようこそフラワウへ。A君」
リーリウム長官のお兄さんと弟さんに出迎えられる。
「こんにちは。お久しぶりです」
そういうとおふたりは優しく微笑んで、花に囲まれたテラスへと案内してくれた。
「髪を切ったのかい？あんなに綺麗だったのに」
「切らない方が良かったでしょうか？」
「いや、ショートヘアーの君も綺麗だ」
なんだか背中がむず痒くなる。
以前フラワウに来ておふたりにすっかり顔を覚えられてしまった。
「弟から聞いたが今度5長官へ異動するんだって？」
「部下ですよ…リーリウム長官の。本当に私で役立つかどうか不安なのですが…」
差し出されたハーブティーを頂く。
フラワウのハーブティーは好きだ。
「兄さんは楽しみにしていましたよ。すごく」
「……そうですか」
フラワウの視察が終わればすぐ生活が変わってしまうのだろう。
「…君ともまた関わりが多くなるのだろうね？」
「そうかもしれませんね。その時はまた宜しくお願いします」
おふたりは「もちろん」と微笑んで下さった。
「……それではまた。今度はリーリウム長官の部下としてここへ来ます」
見送ってくれたおふたりにそう言い、フラワウ区駐在員リーダーのカナリーさんの所へ向かった。
「ごめんね、車。待たせちゃって」
「いえいえ、それでは廻りましょうか」
「うん。たくさん廻ろう。フラワウはお花がたくさんあって気持ちいいよ」
フラワウが最後の視察で良かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 83人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瑠彩 - 蓮さん» こちらこそいつも読んで下さりありがとうございます！すごく励みになります…！どんどん書き進めていこうと思っているのでこれからも宜しくお願いします…！ (2017年3月28日 8時) (
レス) id: 7c6aff2c3a (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - はじめまして！いつもこの小説を楽しく読ませていただいてます！瑠彩さんのかくリーリウム長官がとても好きです！これからも更新がんばってください！ (2017年3月27日 19時) (レス) id: 1f43372f2c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瑠彩 | 作成日時：2017年3月23日 17時
