１２話 ページ12
「ジーン！見て見て！似合う？！」
「………うん、似合う似合う」
「そう思ってないでしょ……」
白いワンピースに着替えてジーンに見せる。
ACCAの制服はいつもズボンだからすごく久しぶりだ。
「行こう、ジーン！」
「はいはい……」
国王様がいらっしゃる大広間には既にたくさんの人が集まっていた。
「……なんか……空気がピリピリしてるね」
「それだけこの式に注目してるんだろ」
早く終わってニーノに会えないかな……
息を吐いて、ゆっくりと周りを見回すと、グロッシュラー長官と目が合った。
「……！」
何でこういう時に限って目が合うんだ……
「A。始まる」
「……う、うん」
式の間ずっと見られているような気がして落ち着かなかった。
「……A？何処に？」
「ちょっとバルコニー。すごく疲れた」
「俺もタバコ吸いに行くよ」
ジーンと一緒にバルコニーに出る。
許可をもらう時にシュヴァーン王子が直々に来るとは思っても見なかった。
結局国王様の退位の話は無かった。
その代わり馬鹿みたいなシュヴァーン王子の挨拶で締めくくられ、成人式は終わった。
「…はぁ…」
「どうした？ため息なんかついて」
「…ニーノ！それにロッタちゃんも！？」
私たちと同じく正装をしたニーノと、そして何故かロッタちゃんまでいた。
「ニーノの助手ってことで来たの！」
「カメラ持ってないけど？」
「ドレスに似合わないってニーノが」
相変わらず仲が良いなぁ、なんて思いながら2人の様子を見ていた。
「写真撮るよ。Aも入って」
「えー！？私も撮りたい！」
「後でな」
ジーンの横に並んでロッタちゃんとノットさんの4人で写真を撮って貰った。
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瑠彩 - 蓮さん» こちらこそいつも読んで下さりありがとうございます！すごく励みになります…！どんどん書き進めていこうと思っているのでこれからも宜しくお願いします…！ (2017年3月28日 8時) (
レス) id: 7c6aff2c3a (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - はじめまして！いつもこの小説を楽しく読ませていただいてます！瑠彩さんのかくリーリウム長官がとても好きです！これからも更新がんばってください！ (2017年3月27日 19時) (レス) id: 1f43372f2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠彩 | 作成日時：2017年3月23日 17時
