JWの短編さん 5 (ページ9)

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赤×LET'S GO WEST ページ9

アホやけど、おもろい所、それが関西

「さあ、関西の紹介をしていきましょう！」

バスの案内人を務めて早くも 6年目

今日も元気にバスで案内をしてる

しかも、関西旅行での案内人はほぼ俺が仕切ってる

関西旅行をやろう言うたのも俺やしな

凄いやろ？( 笑 )

でも、あのお客さんが居てくれたから今の俺がいる。

あれは2年目で大阪市内を巡る一日ツアーの時

完璧に台詞を覚えることが出来て、1人で担当していた

「皆様、こちらに見えますのがー …」

「それでは、ごゆっくりお楽しみください。」

流れは順調

お客様も静かだが、風景を楽しんでいる。

そして、無事に終盤を迎えた。

「本日は、当社の"大阪市内ぐるっと回るツアー"にお越しいただき、ありがとうございました。」

完璧

今日も無事に終わりそう。

バスからお客様が降りて行くときに、1人の男性客から話しかけられた。

？「あの！お兄さん、ごっつええ話聞かせてくれてありがとう！めっちゃ勉強になりました！

俺、大学行ってるんやけどアホやから、大阪のことよう知らんくてレポート書けへんかったん。でも、めっちゃ説明分かりやすくて大阪がより好きになりました！」

俺は一生懸命話してくれる彼が凄くカッコ良く見えて思わず、笑ってもうた

「あはは、そう言っていただけで、嬉しいですね。」

？「なんや、めっちゃええ笑顔ですね。お堅い人やと思ってたけど、お兄さん、笑ってたほうが良いですよ！しかも、もっと砕けて話したほうが存在感とか増して、人気出ますよ！

あ、俺の感ですけどね。えへへ、ありがとうございましたー！」

彼は話すだけ話して笑いながら走って行った

そうか、俺もっと砕けて良いんや。

元気にやった方が俺らしく振る舞える… そうか！

そして、今に至るけど、あの人は元気だろうか？

おばちゃん「ねえ、シゲちゃん。私ね、大阪の事なんでも知ってると思ったんやけど、シゲちゃんの豊富な知識には負けたわあ。」

おばちゃん2「ほんまによう詳しいし、シゲちゃんの元気な声聞いてると楽しいねん！若返るわあ。」

「皆さーん！今日もご乗車していただきありがとうございます！

また、いつでも、関西に遊びに来てくださいね！待ってんで！！」