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桃「あ!アイス買ってきたから食べよ!」
「え!ほんまに?何買ってきたん?」
何があるのか胸を弾ませながら 望はビニール袋の中からアイスとスプーンを取り出した
バニラ味とチョコレート味のカップアイスが二つ出てきた
桃「智洋 、どっち食べる?」
甘党の僕にとっては 難しい選択やな 、
「んー、バニラの方がサッパリとしていてお口の中も涼しい気持ちになれるし 、でもチョコレートのほろ苦さも夏やからこそ 敢えて食べる事で また違う幸せがお口いっぱいに広がるねんなあ … 」
桃「ほな、半分こしよか。俺、バニラ開けるわ。」
「お、おん」
淡々とした口調で言うから嬉しいのか 何なのか分からへんけど 頷いた
「うわあ、めっちゃ チョコレート 濃厚!甘い!」
桃「んうう!冷たくて走って買いに行った甲斐があったわあ」
確かに気づかへんかったけど、望の額から落ちてきた汗が頰まで伝って来ていた
のを横目で見ていた
桃「智洋、チョコレート頂戴。んで、バニラあーん。」
「あーん?恥ずかしいやん。え、本間に?」
桃「要らないなら ええけど?」
望の当たり前みたいな顔に負けたくなくて ため息ついてから 口を開いた
「要る!あーん。んー!おいひい!」
桃「俺もー。あーん。んー!たひかにおいひい!」
生暖かい風が吹き、羨ましがるカーテンが揺れて、 シャーペンが転がったのも気づかずに アイスを食べ勧めた
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作者名:よこがみ | 作者ホームページ:http://ykgm
作成日時:2019年3月25日 22時