【食戟のソーマ】 天才は女神のようでした

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えりな「あ…そうね、…この雲を表している白いものは、メレンゲね、卵白をあわ立てたもの



固めにあわ立てて…柚子だわ、柚子のピールと混ぜて、出汁に落としたのね



とてもフワフワしていて、噛むたびに出汁が染み出してくる…絶品ね…」






創真「…それにこの月を表しているやつは卵黄だ、半熟の…



半熟の黄身とこのメレンゲが絡まってまた
もう一つの味が楽しめる…！すげぇ！」






えりな「…そしてこの野菜で作られている鶴…包丁で作り出したとはとても思えない繊細さ…

本当に生きているように思えるほどのしなやかさ…


作り手の技量が計り知れない…この透明であっても濃厚なおつゆに浮かべることで、美しさに拍車がかかっている！


このおつゆも、出汁が鼻を突き抜けるように濃い！

そして…透き通っていて…綺麗…

女神 那珂Aの料理の特徴は、美味しさももちろんのこと、その美しさにある。





美しさをモットーとしている数多くの美食家でさえも、彼女の料理を見て、涙したと言う…




世界一と言われる…彼女の実力！」



創真「…すげえ、すげえ」




えりな「…ちょ、幸平君！この私が説明して差し上げているのだから、その拙い耳を向けなさいよ！」


貴方「…いいんだよ。えりな、私が有名だとか、凄い料理人だとか、色んな人が噂している…
えりなの説明を聞かなくても、そのうち創真の耳にもはいるだろ…だけどさ…


知らない人がいてもいいんだよ、いや、知らなくていいんだ…誰も…」

そう、そんな肩書きはいらない…目の前にある料理に…否、芸術品にだけ、夢中になってくれれば。

えりな「…A…わかったわ」

創真「…？なんか、言ったか？」


貴方「…いいえ、なにも



それよりも創真…？ふふ、落ちたんだろ…




そんなに呑気に夢中になってていいのかい？

普通落ち込む所だが…」


創真「あ……ぁ。ガーーーン」




今頃か…！



貴方「ふはっ…面白いな…！」ニカッ



えりな「…！！！…ええ！グズッ…ふふ！あなたの笑顔が見れて満足だわ！」


創真「面白くねぇよ！？満足でもねぇ！全く！」





貴方「お前の反応がおもしれェんだ！



ふふ、そしてえりな…創真…





那珂Aの名にかけて
その舌…唸らせられたでしょう…！








して、結果は！」

えりな「…それは、もちろん…合格よ！！」

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