特別病室 -JW-

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椛side



しげと神ちゃんが帰ってこなくて不安だろうから、みんなのもとへ。




in 特別病室



り「椛ちゃー！」


部屋に入った途端、流くんが抱きついてきた。



椛「はいはい、どうしたん？笑」



私の足に抱きついてきた流くんをだっこする。



り「りゅー、さみし…かった…」


椛「ごめんね。寂しかったやんな。
椛ちゃんね、しげと神ちゃんにがんばれーってしててん。」




望「しげと神ちゃん……大丈夫なん…？」


椛「大丈夫やで、のんちゃん。
目覚めるまではとりあえずICUやけど、
必ず戻ってくるから。待っててね。」



望「うん…」








…ん？



椛「のんちゃん、具合悪い？」









望「………、…頭…痛い……ｸﾞｽｯ」





雨降ってるやん。

私、最低だ。



なんで気づいてあげられへんかったんやろう。





椛「偏頭痛やね。
ごめんね、気づかんくて…。


頭と首冷やそうか。ちょっと待ってて。」








椛「流くん、ごめんね。
ベッド戻れるかな？」



り「ベッド…いやぁ……」



椛「でもね、のんちゃんが頭痛い痛いやねん。せやからさ、ちょっと待っててくれへん？」





り「んぅ……」



ごめんね。って言いながら、流くんをベッドに降ろし、氷枕や保冷剤を取りに行く。






.







椛「持ってきたよー。」


持ってきた氷枕と保冷剤をタオルで巻いて、
頭と首の後ろにセット。



椛「そしたらこのまま静かにしていようね。」






望「…椛ちゃん…。ここおって…」




そう。流くんに気を取られがちやけど、
のんちゃんも結構な甘えん坊さん。

そばにいてやりたいけど、他の仕事も山ほどあるからなぁ。



椛「ごめんね、のんちゃん。
のんちゃんのそばにいたいんやけど、私な他のお仕事があるんよ…。

ほんまに、ほんまにごめん。
終わったらすぐ来るから。」



優しく包み込むようにのんちゃんを抱きしめて、周りのカーテンを閉める。




・





椛「流星ー、って寝てるし。笑」



カーテンが閉まってたから、ちょっと開けてみたら、お昼寝中やった笑




流星は最近精神状態が安定しているから、
一応切ることも少なくなってきている。


大ちゃんも、前に比べてだいぶ穏やかになってきた。


のんちゃんなんか先端恐怖症やから、点滴とかすごく大変な思いして毎回やってたな。









こんな小さい身体で、皆大きなもんを抱えている…

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