堕 と し 愛《青 桃》

きゅう 。 ページ9

付き合ってもなくて、




チャラくて、




俺の嫌いなタイプで、




しかも男。




そんなやつに、抱かれました。小瀧望です。




初めて後ろ使った...クソ痛え。




けど、昼間からやるのは想像以上に恥ずかしい。




ほんまに。恥ずかしかった。




青「望、なに食いたい？」




桃「なんでもええです。はよしてください。」




そして、小瀧望、絶賛拗ねてます。




なんか、なんかイライラする。




気持ちよかった...けど！！




なんか、流星だけ余裕な気がして。




なんか嫌やねん。




...て、こんなんじゃ俺が堕ちてもうたみたいやんか。




全然そんなことないんやで！！




青「望...ごめん、やりすぎたな。...ごめん。」




桃「違います。ええんです、藤井さんは。」




青「ほら、怒っとるやん...。ごめん。」




なにに対して謝ってるんや、この人は。




桃「藤井さんは今までもこんなことして来たんですか。」




...今の、聞き方によっては気ぃあるみたいやな。ないけど。




青「...初めてやけど。抱いたんは。

せやから、セーブ出来ひんかった。ごめん。」




そんな真剣に謝られても困る。




俺やってなにに対して怒ってるんかわからんのに。




青「望、キスしたい。」




桃「嫌です」




青「えぇ...」




桃「...って言ってもしますよね？」




青「...おん。」




優しく甘く、降ってくるキスの嵐。




甘ったるい会話なんて、




付き合ってないから言えるものか。




俺が流星を堕とさんとあかんのに、流星に惚れかけている自分がいた。

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