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＊9 ��side ページ9
後日、Aちゃんとの食事会は俺が誘い、実現した。
仕事終わりに店で待ち合わせ。
『花も連れて行こうか？』なんて言っていたが、
『そしたらAちゃん、また気遣わなあかんやん』と断った。
2人がいいからなんてことも言えない。
下心見え見えすぎたかな。
来なかったらどうしようなんて
変に自信を無くし、
待ち合わせ時間5分前を店で1人過ごした。
五分前か。
時計をちらりと見たときに、
「ごめんなさい。待ったよね」
と声が聞こえてきた。
顔を上げると、きっちり髪を結んだパンツスタイルのAちゃん。
仕事終わりなんだろうなという雰囲気の中でも、
疲れを感じさせない表情と清潔感。
完全に惚れている俺は、
見惚れていたことを誤魔化すように頭をかいて、
「待ってへんよ」
と笑った。
今日はAちゃんも車ではないらしく、
2人ともビールで乾杯をする。
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作者名：ハル | 作成日時：2018年2月9日 22時
