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「んー？なに？」
「この子はA。同期なんよ」
Aちゃんの腕にしがみつく花。
「あ、そっか。
同じクラスなったことないもんね。
ごめんね自己紹介遅れて、Aです。
花とは中学生の頃からの友だちなんよ」
突拍子も無い花の言葉にも何も動じず、
笑顔で挨拶をしてくる。
何で高校生の俺はこの子に
気がつかんやったんや。
「ごめんな、覚えてへんで。
花の友だちやったら
覚えてそうなもんなんやけど…」
申し訳なく言うと、
Aちゃんは笑いながら手を振った。
「気にしないで。
花とは高校生のころ、
ちょっとしたことで喧嘩してたの」
嗚呼、それで俺知らんのや。
女の子も大変やなぁ。
「せやねん。
喧嘩してた理由教えよか。
Aな？…」
ノリノリで話し始めた花の腕を
ぐっと引っ張る。
「言わんでや。
飲みすぎやで？」
仲ええんやなぁ。
心のどこかで羨ましくも思いつつ、
喧嘩の理由も気になる。
こんなに仲ええのに、
何で喧嘩したんやろ？
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作者名：ハル | 作成日時：2018年2月9日 22時
