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＊14 あなたside ページ14
私の家に当たり前のように上がり込んでいる花。
私が作る夕食をリビングのソファに座って待っている。
以前は我儘なその姿に
何度もイラついていたが、今は何とも思わない。
これが花なのだ。
人一倍寂しがり屋で、注目されたい人なのだ。
そう思うと、仕方がないかと思えた。
料理を終え、リビングに戻ると、花が電話していた。
花に振舞うことが増え、上達した料理たちを並べて、
静かに花の電話が終わるのを待つ。
「それが原因で私とも喧嘩してたんやし」
花と喧嘩？
花は性格上の問題で、喧嘩になる人も多いが、
花の喧嘩は比較的全て把握している。
私に愚痴が回ってくるからだ。
そして、これほど親しげに話しているところをみると、
多分電話の相手も私が知っている人だろう。
「ねぇ、誰？」
そう聞くと、花がニヤニヤしながら
「ん？崇裕」
と答えた。
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作者名：ハル | 作成日時：2018年2月9日 22時
