昔の恋をもう一度（濵） (ページ2)

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同窓会でタイプの女性に出会うとか、
漫画の中の話か何かだと思っていた。

少し離れたところで友だちと笑顔で話す君は、
一目惚れとも言えるのではないか
というほど、俺の胸を騒がしている。

いい歳してアホやなぁ…。

明日も早いのだから、
もうそろそろ帰ろうとは思うものの、
このまま何もなく帰るのは惜しい。

かといって何をするわけでもなく、
グダグダと相変わらず酒を持て余していた。

「崇裕」

ちらっと見ると、
そこにいたのは花だった。

さっきよりも確かな足取りで近づいてくる。
俺の前で止まると顔を近づけ、小さな声で

「惚れたんやろ？」

と言ってくる。

「は？何やそれ」

「分かりやすすぎんねん笑
Aのこと見てるやん」

恥ずかしくなって頭をかく。

それを見た花が面白そうに笑うと、
「A」と彼女を呼んだ。

くるりとした目がこちらに向く、小首を傾げた。

めっちゃかわええ…。

話していた友人に声をかけて、
こちらへ向かってくるAちゃん。

いやいやいや。
花は何言う気や。