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＊16 ページ16

「ごめんね、この間。
花と電話してたのに切らせちゃって…」


私がそう謝ると、


「ええんよ。
俺の方こそ、変な質問ばっかしててごめんな？」


目を細めて笑う。

その姿に惹かれつつも、誤魔化すように

「変な質問？」

と話を続けた。


「ほら、高校時代のAちゃんのことあんま覚えてへんから、
どんな子やったんかなとか好きなやつおったんかなとか
気になってもうて、花に聞いててん」


グラスを傾けながら恥ずかしそうに
はにかむ彼の言葉に違和感を覚える。


それじゃまるで私のことが気になるみたいだ。

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作者名：ハル | 作成日時：2018年2月9日 22時

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