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天使2 ページ10

崇裕side



「はい、終わり。さっぱりしたな??」



可愛いスウェットに着替えさせて
背中をトントン、と叩くと
「ありがと」って可愛い声で言われる。



再び淳太を寝かせて、洗濯しに行こう、と
洗濯物をカゴに入れたその時。



ガタガタガタ、と嫌な音がして振り返れば
痙攣を起こしてる淳太の姿。



「じゅんた、」



「んっ、んん……た、か……」



辛うじて意識はあったけど
先生がすぐ来てくれるようにナースコール。



「大丈夫大丈夫、辛いな?俺ここにおるからな?」



手は胸の辺りに引き攣って震えて、
足は硬直して、震えて。



何回見ても、やっぱり怖いのが本音。


でも、支えるって決めたのは俺自身やから。



「中間さーん、お薬入れるよ??」



虚ろな目の淳太に
話しかけてくれる先生も優しくて
ホンマにここ選んで良かったな?



「頭痛いな?力上手に抜けてるからな?頑張れ頑張れ、」



眉間に皺を寄せた淳太やったけど、
しばらくして薬が効いてきたんか
ゆっくりゆっくり、落ち着いてきた。



「よー頑張ったな?偉いで?」




軽く頭を撫でると、安心してくれたんか
ゆっくり寝る淳太。



先生が酸素マスクの変わりに
カニューレを淳太に着けて、
白いテープで、カニューレを固定する。
そして、また来ます、と部屋を後にした。


淳太の綺麗でサラサラした
茶色い髪の毛で覆われた頭の中には
残酷な腫瘍が居るんやもんな。



病気と闘ってる淳太は、負けず嫌いで
頑張り屋さんな、戦士やなぁ。



たまらなく愛しくて、たまらず
おでこにキスをした。

天使3→←天使(紫×黄)*



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ここた(プロフ) - カキピー。さん» お願いします! (2019年6月25日 23時) (レス) id: d070114c9c (このIDを非表示/違反報告)
カキピー。(プロフ) - ここたさん» リクエストありがとうございます!!もしかしたら私が力不足なせいで自、傷を一回目の未遂、という感じにしてしまうかもしれませんが、それでもよろしければ書かせて頂きます(ノノ_☆) (2019年6月25日 21時) (レス) id: da9b62ff0c (このIDを非表示/違反報告)
ここた(プロフ) - ストレスが溜まって自傷をしてることに気づく青さんお願い出来ませんか? (2019年6月25日 18時) (レス) id: d070114c9c (このIDを非表示/違反報告)
カキピー。(プロフ) - あや(б∀б)さん» あや(б∀б)さんコメントありがとうございます!!(><)素敵なお話って言っていただけて光栄です(*^^*)リクエスト了解致しました('・ェ・`)頑張ります! (2019年6月25日 15時) (レス) id: da9b62ff0c (このIDを非表示/違反報告)
カキピー。(プロフ) - すぴんさん» いつも感想ありがとうございます(><)素敵なお話言って頂けて光栄です(*^^*) (2019年6月25日 15時) (レス) id: da9b62ff0c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:jyanikotopi | 作者ホームページ:http://s.ameblo.jp/ainino0624/  
作成日時:2019年4月20日 11時

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