お風呂 ページ7
Junta side
黄「さ、A〜！お風呂いこか」
『あい！』
夕食後、我が家のお風呂タイムが始まる。
我が家は人数が多いため、何人かでまとめて入ることが多い。
最年少のAと俺。
大毅と望。
双子は一緒に。
照史はシャワー派なので一人で。
崇裕は基本バイトがあるので一人で入ることが多いけど、
休みの日は望と入ってくれる。
特に決めてたわけじゃないけど、Aが生まれてから
自然と決まったこのお風呂ルーティーン。
男だらけだったからお風呂時間も短めだったんやけど、
Aが生まれてからは、ちゃんとしようとなった。
大人になって困るのは、Aやしなぁ。
『あわあわ、しゅる？』
黄「ごしごし終わってからな〜」
Aは年齢にしては珍しく、お風呂を嫌がらない。
弟たちはお風呂嫌いなやつばかりだったから覚悟していたが、
一度もお風呂を嫌がったことがない。
むしろ楽しみにしているくらいだ。
…少し、潔癖癖もあるかもしらんな。俺に似たんかなぁ。
黄「はぁ〜、あったまるなぁ」
『あったまりゅなぁ〜』
黄「ふふ、にぃにのマネするん？かわいいなぁ」
Aは嬉しいことに俺っ子で、
俺の真似をすぐするので、可愛くて仕方ない。
黄「Aはいつまでにぃにとお風呂はいってくれるんかなぁ」
そう独り言のようにこぼすと、
『ひらがなね、ずっとにぃにとおふろしゅるの！』
黄「んふふ、嬉しいなぁ」
湯船からあがると、自分の体もそこそこにAをタオルで包み全身を拭く。
ベビーオイルを塗って、パジャマを着せたらドライヤーで優しく髪を乾かしてあげる。
黄「はい、おしまい」
『ありあとぉ』
お風呂上がりでぽかぽかしてるのもあって、Aはもう眠そう。
少し早いけど、寝かしつけるか…。
うとうとしているAを抱っこして、リビングへ。
黄「崇裕ー、望ー！風呂空いたでー！」
紫「はいよー！望いこか」
桃「えぇー…」
お風呂があまり好きじゃない望は渋る。
いつもは嫌だと駄々こねて、大毅に引きづられながら入ってるけど、
今日は大好きな崇裕に誘われてしまった。
大好きな崇裕に誘われたら断れない望は、渋々お風呂セットを準備する。
紫「のぞむぅ、たーくんがお風呂楽しくなる方法教えたるわ！」
桃「…ほんとに？」
それ毎回いわれて、毎回半泣きで帰ってきてるやん。
いい加減気づけや、のんちゃん。
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作者名：ぽんこつ | 作成日時：2022年2月10日 23時
