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淳太が望をだっこしてリビングへ向かうと、
赤「俺の靴下どこ！？」
橙「うるさい、知らんわ」
朝から騒がしい中間家のムードメーカー大毅と、
現在反抗期真っ最中の照史が喧嘩していた。
黄「もう朝からなんやの！大毅の靴下はそこの棚！
照史もそんな言い方せんの！」
赤「え？棚？…あった！！」
橙「……」
どんだけ照史に冷たく当たられても気にしない大毅と、
さすがに淳太には逆らえない照史。
黄「ほらほら！学校組は先ご飯食べ！
崇裕、ありがとう。Aご飯食べよっか？」
桃「ん〜、たーくん…」
紫「お〜のぞむぅ、今日は甘えたさんか？」
黄「せやねん。望、たーくんのとこ行くか？」
そう問いかけると、無言で崇裕に向けて手を伸ばす望。
黄「どんだけ大好きやねん、ちょっと傷つくわ」
紫「望はたーくん大好きやな〜、よいしょ」
まだ半分夢の中にいる望を抱っこした崇裕は、
準備させてくるわ〜と洗面所へ消えていった。
崇裕と入れ替わりで入ってきたのは、双子の智洋と流星。
智洋がまだ半分寝ている流星の手をひいて入ってきた。
緑「おはよ」
黄「とも、おはよ。流星起きや！」
青「んあ？…あれ、リビングや」
黄「ほら、顔洗っておいで」
緑「もう2人とも洗ったんよ」
そういいながらちゃっかりAの横を陣取り、
緑「A、おはよ」
『ともくんおあよ！！』
緑「ふふ、口のまわりヨーグルトさんやね」
そういってティッシュで拭う様子は、もはやオカン。
緑「流星、はよ食べんと学校遅れるで」
青「ヨーグルトのふた開けられへん」
緑「んも〜、かして！」
年は同じはずなのにこうも違うのか、と思うけど
それぞれの個性なので、ほっておいている淳太。
橙「ごちそうさまでした、いってきます」
絶賛反抗期中の照史は基本的な態度は冷たいものの、
挨拶はしっかりとする。
黄「あ、照史！」
橙「…なに」
さっさと出て行こうとする照史に声をかける淳太。
橙「今日俺も崇裕もバイトが遅くなりそうやねん。
望とAの迎え、頼めるか？」
基本的には在宅でバイトしてる淳太も今日は出勤日。
崇裕も今日はバイトがあって、16時に迎えに行けるのは
部活も習い事もやっていない照史と大毅だけ。
橙「…ん、わかった」
黄「ありがとう！今度美味い飯屋連れてくからな！」
橙「別に、いらんし」
そう言いながらも、少しにやけてんのに淳太は気づいています。
可愛いやつです。
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作者名：ぽんこつ | 作成日時：2022年2月10日 23時
