: 裏表先輩

うらおもて ページ30

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廉side
￣￣￣






生徒玄関で待ってると
小瀧がこちらに向かって歩いてくる。



それにしても前と感じが違うな−、



腰の位置でズボンはいてるし

胸元が見えるぐらいまで開けて

ピアスまでして、ネクタイなんか…だらしない感じ



俺より着崩してるんちゃうか?






望 「なにボーっとしてんねん」


廉 「あ、はい、すみません、」






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廉 「先輩、気になる子とかいないんすか?」




怖い顔してたのにいきなり
ニヤつきはじめる




望 「誰にも言わん?」


廉 「え、あ はい。」




おるの!?





望 「…気になる子ってゆうか好きな子なんやけど。 …Aちゃん」





ん??






廉 「ええぇ!? はっ、え …A!?」




顔を真っ赤にする先輩




望 「そ。でも別に奪ったりはせぇへんから…」





ん??奪ったりはしない??なに??





廉 「え、待ってください。 奪ったりしないって…どうゆう意味っすか?」


望 「え、お前とAちゃん付き合ってるんやないの!?」




Aと俺が?
振られたんやけど。





廉 「勘違いしてません? Aと付き合ってないっすよ。幼馴染です、」


望 「は、」


廉 「いや、は やなくて。 付き合ってないですから」



望 「あ−…、そ−なんや…。 勝手な思い込みやったんや…」





え、待って。



Aは小瀧の事が好き

小瀧はAの事が好き…



それって




両思いってことやんな!?


なんか腹立つわ−、



恋のキューピット とか言うてる場合ちゃうし。






望 「家ここやから、」




なんてめっちゃニヤニヤした顔で言う小瀧

絶対、頭のなか Aのことだけやん、




キューピットとかやめたろ


なんやねん、両思いって




羨ましいわ。




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