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「やっ、でも、神山くん、わたしのこと避けてた」
「えっ、Aがわざと避けてたんちゃうん?」
「ち、違うよ」
「てっきりみんなの前では、幼馴染みやってことバレたくないからかなって」
そんなこと考えてたの……?
「というか、俺が好きなの気づいてへんの、お前だけやで?」
「……」
さっきからだけど
“ 好き ” って言葉が神山くんから出てくるのが信じられなくて
とうとう声が出なくなった。
「……昨日、シゲに抱きしめられとるのみて、
ずっと先送りにしてたこと、はよ言わなって思って」
声が出ないかわりに、涙が出てきた……。
「ごめん。めっちゃ好きやねん」
ニコッと笑って、涙を手で拭ってくれた。
「……Aは……?」
「……っ、す、好き……」
頑張って言った言葉は、ちゃんと神山くんに届いたかな。
「俺の彼女になってください」
よかった、届いたみたい。
わたしは頷いた。
そのまま抱き寄せられ、神山くんの香りに包まれる。
「なぁ知っとる?俺らってキスにちょうどええ身長差なんやて」
囁かれて、からだを離される。
いままでずっと遠くにあった笑顔が、ドンドン近づいてきて、
頬に触れられたまま、
唇が重なった。
何故だか15cmの距離が、やけに好きになったその瞬間。
fin.
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暖莉_nonri(プロフ) - 阿部氏さん» ありがとうございます(*^_^*) 次回作は淳太くん予定ですので、これからもよろしくお願いします (2016年4月18日 18時) (レス) id: 1e861a5091 (このIDを非表示/違反報告)
阿部氏(プロフ) - 完結おめでとうございます!!次のお話も楽しみにしています!! (2016年4月18日 17時) (レス) id: 5ff2127762 (このIDを非表示/違反報告)
暖莉_nonri(プロフ) - 神倉りか。さん» このあと裏話かその後を書く予定でしたので、完結はもう少し後になると思います(^^) コメントありがとうございます! (2016年4月4日 18時) (レス) id: e29b4f2042 (このIDを非表示/違反報告)
神倉りか。(プロフ) - はじめまして!完結おめでとうございます。神山くんと夢主ちゃんのこれからの恋を見てみたいので、もしよければ続編考えていただけると嬉しいですっ (2016年4月3日 10時) (携帯から) (レス) id: 0d8d72bc5c (このIDを非表示/違反報告)
あやの - 暖莉_nonriさん» はい!頑張って下さい(≧∇≦) (2016年3月27日 21時) (レス) id: af77e259fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暖莉_nonri | 作成日時:2016年3月13日 22時