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桜の花たちの隙間から覗く太陽。
綺麗なとこやわ。
「いつもここで弁当食べとるんか？」
少し古い青いベンチに腰をかけて、弁当を広げる西畑。
「入学式のとき、見つけたんです。あー。綺麗だなぁって」
「こないなとこはじめて知ったわ」
「……濱田先輩に、だけですよ」
へ？
「……お気に入りの場所、教えた人」
ニコッと微笑みかけ、いただきます、と手をあわせた。
な、なんやの……。
俺だけに、て……。
「うあー。もう卵焼きもーらい」
「えっ、あ！せ、先輩っ！」
「ん！うまっ」
「いやいや」
「誰が作ったん？お母さん？」
その瞬間、西畑の顔が曇った。
「母、は……わたしが小4のとき……他界しました」
「そ、そか……。せ、せやから買い物行ってたんや！」
「はい。父も誰か分かりませんしね」
それでもまた笑った。
切なげに、そのマスクに隠れている口は
本当に笑っているのか、
それとも。
「…あ。すみません…私情を入れてしまい……」
「な、なに言うとるん。俺は西畑が凄いと思うで」
「なにも凄くないですよ……」
「やって……こんな美味しい弁当作って……買い物やって行っとるし……詳しいことはよう分からんけど……凄いで！！ほんま！！」
俺が西畑を見つめると、西畑も俺を見つめる。
「…こんなこと…はじめてです。…はじめて、言われました……」
こんなこと嘘でも言われると嬉しいものなんですね。
付け足すかのように、そう言い
俺から、パッと目を反らした。
どこまでが本当なのか。
やっぱり、もっと、知りたい。
西畑と話したい。
・
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涙花。(プロフ) - 小瀧廉さん» それ書いたあと読み返していたら自分でもハッとなって、一応濱田先輩が気づかないようにそっと食べてたという設定にしています。笑 (2017年3月3日 1時) (
レス) id: f3e5fdec58 (このIDを非表示/違反報告)
小瀧廉 - 読んでてとても面白いです！あの、8話でごはん食べてるときって女の子マスク外さないんですかw (2017年3月3日 0時) (レス) id: 3746b8f9c3 (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - ありがとう！ (2016年12月23日 15時) (レス) id: 387576e4e2 (このIDを非表示/違反報告)
あやたん♪(プロフ) - はぁ…いつ見てもええ小説やなぁ〜…(´∀｀=) �陲舛磴鵑里海箸泙垢泙更イ�になるわ〜♪( ´▽｀) (2016年4月10日 18時) (レス) id: 4b3fc05d7c (このIDを非表示/違反報告)
暖莉_nonri(プロフ) - ※ なんピM ※さん» ありがとうございます！面白くなるよう頑張ります(^^)ゞ (2016年3月28日 16時) (レス) id: e29b4f2042 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涙花。 x他1人 | 作成日時：2016年1月26日 17時
