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「あ。なぁなぁ西畑って子見んかった？」
「さっき青階段の方に行ってたで」
「ありがとう！」
青階段…
教室にはまだいてへんかったし
…どこなんやろ。
あぁそういえば
前もこんなことして
西畑探してたな。
みんながマスク外したとこみたい言うて
俺は西畑に『マスク外したとこ見せてくれへんかな？』って言うた。
まぁ案の定ダメやったけど。
あんときも今も、
何かしら傷つけてんのかな…
「…濱田先輩…？」
「え、？」
青階段を登り切ったところに
西畑の声がした。
「あ…よかった…」
「ど、うしたんですか？」
「え、や、あ…んと……その…」
「…？」
なに言うたらええか
分からん。
「あーそのな、体調大丈夫かなって」
「わたしの、ですか？」
「おん。…しんどくない？」
頭を掻きながら
尋ねてみると
困惑した目で
黙りこんだ。
「大丈夫やないんやったら保健室行こ？」
「…」
そっと手を取ると
「…嫌っ」
怯えた表情で
はねのけられた。
「こんなことしたら、彼女さんを傷つけちゃいますよ！？
わたしなんかと関わっちゃダメですよ」
…やっぱり
彼女おるって
思われてたんか。
「…あっ…す、すみませ、…」
咄嗟に口を塞ぐ西畑。
「それ、は誤解で」
「…で、でも」
「あれはその…なんていうか…」
「……」
「付き合っているからってわけやなくて」
あぁもう何て言うたらええねん！
「んーと…その、えっとな」
「……」
なんでやねん、
なんで俺っていっつも
西畑に悲しい顔させてまうん？
「…もうチャイム鳴るんで…失礼します…」
「……あ」
言葉が上手く出ないまま
西畑の背中を見つめるだけやった。
好きやのに、
なしてこない上手くいかへんのやろ。
・
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涙花。(プロフ) - 小瀧廉さん» それ書いたあと読み返していたら自分でもハッとなって、一応濱田先輩が気づかないようにそっと食べてたという設定にしています。笑 (2017年3月3日 1時) (
レス) id: f3e5fdec58 (このIDを非表示/違反報告)
小瀧廉 - 読んでてとても面白いです！あの、8話でごはん食べてるときって女の子マスク外さないんですかw (2017年3月3日 0時) (レス) id: 3746b8f9c3 (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - ありがとう！ (2016年12月23日 15時) (レス) id: 387576e4e2 (このIDを非表示/違反報告)
あやたん♪(プロフ) - はぁ…いつ見てもええ小説やなぁ〜…(´∀｀=) �陲舛磴鵑里海箸泙垢泙更イ�になるわ〜♪( ´▽｀) (2016年4月10日 18時) (レス) id: 4b3fc05d7c (このIDを非表示/違反報告)
暖莉_nonri(プロフ) - ※ なんピM ※さん» ありがとうございます！面白くなるよう頑張ります(^^)ゞ (2016年3月28日 16時) (レス) id: e29b4f2042 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涙花。 x他1人 | 作成日時：2016年1月26日 17時
