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ホームルームが終わった。
神ちゃんに会いに行こうかな。
「なぁAちゃん、これから流行らしたいギャグあんねんけど見てくれへん？」
「ギャ、ギャグ？」
「おん！みててなぁ！」
どんなギャグをするのかと思ったら
ゴイゴイスーって……。
「どーよ？」
満足気な顔で笑いかけてくるから
なんか可愛らしいなって
わたしも笑顔になる。
「向井くんの作ったギャグ？」
ちゃうよー？って首を横にふる。
「お笑い芸人さん！めっちゃ好きやねん！」
「そうなんだぁ」
「なぁ向井くんって慣れてへんからさ、康二でええよ？」
「えっ、康二……？」
「そう！なかなかええやないの〜！」
「あ、ありがとう？…じゃあ、わたしも呼び捨てで……！」
「ほんま？わかったAな！」
「うん！」
「AってLINEしてる？」
「うん」
「交換しよ〜」
スマホを取り出すと
鼻歌うたいながら、康二もスマホを取り出す。
でもLINEの使い方分かんない。
神ちゃんとかしかやらないっていうか……。
「あの、やり方が…」
「ほな、一緒にやろか」
一緒にスマホをのぞきこんで
教えてくれる。
……近い……。
口臭大丈夫かな……。
「んで〜これで終わりー。って見とる？」
「えっ…」
バチッと目が合って
何でか体が熱くなってきて
目を反らした。
「おーい、康二！なに女子にちょっかい出してんねん〜」
「ははっ、連絡先交換したでー俺！」
「えっマジ？ほんなら俺とも交換して！」
「う、うん。わたしでよければ……」
でも交換の仕方、イマイチ分かんない。
「大丈夫？A」
「う、うん」
とりあえず佐藤さんと交換してみる。
……あ。あ。
あれ？
ん？
なにエラー？
「康二、なんかおかしくなっちゃった」
「ん？…あぁ。もしかしてお前電源ボタン押した？」
「あ」
「え、Aちゃんって天然入ってるタイプ？」
理沙ちゃんが、聞いてきた。
「えっ。ち、違っ」
「ふはは、案外Aちゃんってオモロイな！」
クラスのみんなが何故か笑ってて
頑張って全否定。
でも全然話したことない人とも
話せるようになって
……あれ？思ってたよりも楽しい。
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作者名：暖莉_nonri | 作成日時：2016年3月31日 15時
