53.集合 ページ8
「いやー。お待たせっ！」
駅から出てくるなり、腕を上にあげて伸びのポーズで体を伸ばす小瀧くん。
その後ろから知らない女の子の姿も見えた。
「みんな、遅くなってごめんね。大毅のせいで遅れちゃった」
「は、何言うてんねん。俺のせいちゃうわ」
重岡くんの抗議の言葉に「はいはい」と返事をした彼女。
咲坂先輩に「明里ー」と呼ばれて、その姿を確認すると「美桜ー、おはよー」と呼び返してる。
“明里”と言う名前には聞き覚えがあった。
『じゃあ、明里の事はしげが自分で誘うん？』
『仁香誘うんやったら明里も誘わんと、しげのやつ怒られるぞ』
崇裕くんが言っていた言葉が思い出される。
咲坂先輩のお友だち？
話の流れからして重岡くんが誘ったんかな？
「休みの日に一緒に出かけるの久しぶりやね」
私と詩織の隣で咲坂先輩と明里先輩？が話し始めた。
そんな2人の先輩を横目に小瀧くんたちの方を見れば、マシンガントークが始まっている。
「�陲舛磴鷁燭琶峪�くれんかったん？」
「ほんまやで。俺、しげと待ってたのに！！」
「充電ないって言うたやん！」
「どうせ、嘘なんやろー」
「え。望、待って。�陲舛磴鷭偲鼎靴討鵑如�
「あれ？ほんまや！小瀧、�陲舛磴鵑�充電してる！！」
藤井くんの指摘で重岡くんと小瀧くんが崇裕くんの手元を覗き込んでいる。
「え？ガチなやつ？ガチなやつやったん？」
「だから言うたやん！！」
「�陲舛磴鷏搬喀偲鉄錣箸�、そんなん持ってた？」
「美桜に借りた」
「美桜先輩？」
「さすが美桜先輩やな」
そう呟いた小瀧くんが咲坂先輩を振り返った。
「美桜先輩！さすがですね！！」
「え？」
小瀧くんが咲坂先輩に向かって声を張り上げれば、首を傾げる彼女。
「充電器！」と一言付け足すと納得したのか笑みをこぼした。
「そんな、大したことじゃないよ？いつも持ち歩いてるからね」
「そう思うとさ、もしはぐれたりしたら大変ちゃう？俺ら美桜先輩とかの連絡先、知らんし」
重岡くんが言えば、いつの間にか詩織の直ぐ側に居た神山くんが「確かに」と声を上げる。
「�陲舛磴鵑靴�ここにいるメンバー全員の連絡先知らんのとちゃう？」
それに小瀧くんも頷く。
「せやな。…ってな訳でみんな連絡先交換しよ！！」
瞬間、そう言った彼とぱっちり目があった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 268人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みのり(プロフ) - ★さん» 【2】の方も修正完了しました。本当にありがとうございました！ (2018年3月12日 7時) (
レス) id: d43be443f3 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 53【振り返えった。】→「え」いらない、 57【叩い手くれて。】→叩いてくれて だと思います。パート1→7ヶ所間違い指摘したので直してもらえたら嬉しいです (2018年3月11日 23時) (レス) id: 9eec283ac6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みのり | 作成日時：2017年4月9日 16時
