50.図星 ページ5
なんでもお見通しな小瀧くんに恥ずかしくなって視線を逸らす。
「う、うるさい…」
「否定せえへんねや？」
「もーっ！何でもええやろ！」
「へぇー」ってワントーン落ちた声で相槌を打つから、気になってちらっと小瀧くんを見た。
綺麗に整った顔はなんだか暗く見えて。
さっきまで私を見てた筈の視線は少し下がってる。
私を見ているようで見てない。
そんな、虚ろな目。
初めて重岡くんと神山くんと話したあの日。
柊ちゃん呼びの謎が知りたくて聞こうとした。
あの時と一緒。
あの時と同じ表情。
(またや………)
「………なんで？……なんでそんな…………」
(苦しそうな顔してんの？)
「ん？なに？」って不思議そうに笑う彼と目があう。
聞ける訳ない。
ううん。
違う。
まだ、聞きたく無かっただけかも知れない。
「なんもない……」
そう返事をしたあと、先生がやって来たから小瀧くんから体を背けて前を向く。
その時に藤井くんを盗み見れば、机に置かれたカバンの上に腕を置いて枕代わりにしてた。
(一体、今はどんな顔してるんやろ………)
そわそわした夕方。
私の頭の中は2人の事で一杯だった。
ーーーーーー
作者のみのりです。
前回の更新の後から少しバタバタしてまして。
ちょっと落ち着いてきたと思ったら、今度は風邪を引いてしまいました………。
更新していない間も、お気に入りや評価を頂きありがとうございます！
覗きに来てくれた読者様には、感謝で一杯です！！
暫く更新が途切れたりするかもしれませんが、これからもよろしくお願いします。
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みのり(プロフ) - ★さん» 【2】の方も修正完了しました。本当にありがとうございました！ (2018年3月12日 7時) (
レス) id: d43be443f3 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 53【振り返えった。】→「え」いらない、 57【叩い手くれて。】→叩いてくれて だと思います。パート1→7ヶ所間違い指摘したので直してもらえたら嬉しいです (2018年3月11日 23時) (レス) id: 9eec283ac6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みのり | 作成日時：2017年4月9日 16時
