64.通話 ページ19
「�陲舛磴鵑笋鵝�今までどこ居ったん？」
「それは俺らのセリフや。探してたんやで？」
やいやいと軽い冗談のような言い合いを始めそうな2人。
そうなる前に気になることがある私は思いきって口を挟んだ。
「あ、あの、藤井くん！小瀧くんは………？」
「望？…あ、そう言えばAが中々帰って来ーへんから探してくるみたいなこと言ってたな」
「え？」
(小瀧くんが…私を探してる？)
気まずくて逃げた私を探してくれてるのかと思うと胸が痛む。
「俺らは今来たばっかりやし、まだここのお店にに居るから」
「とりあえず望に連絡、…してみたら？」
「うん、そうする。ありがとう！」
崇裕くんと藤井くんにお礼を言って、店内の端に身を寄せると私はスマホを取り出した。
すると、小瀧くんから3件の着信が来ている。
慌ててその中の一つを選んで通話画面を開いた。
小瀧くんの電話番号。
登録された彼の名前と見慣れないその数字の並びを見たらドキドキしてきた。
焦りとは裏腹に緊張で通話ボタンを押すのを躊躇ったけど、えいっ！と勢いで押す。
プルルル…
プルルル…
コール音が鳴って3回目のコールの途中で繋がった。
『もしもし、A？』
「あ、もしもし………小瀧くん？」
初めて掛けた小瀧くんの電話。
電話越しだと、何か違う人の声に聞こえる。
『今どこ？』
「さっきのお土産コーナーのところ」
『あれ？ホンマに？さっき探した時分からんかったのに』
「あー、………さっきまで外側に居たから。…小瀧くんは今どこ？」
『下の階のお土産コーナー』
(そんなところまで行かせてしまってたんや………)
申し訳ない気持ちでいっぱいになった私は電話しながら歩き始めた。
「ごめん、小瀧くん。私の事探してくれてたんやろ？…藤井くんから聞いた」
『いや、そんなん別にええで』
「私、そっちに行くから」
『いや、俺が行く』
「私が行く！迷惑掛けちゃったし…」
『そんなん気にすんなって』
「分かった。でもどうせ下に降りないと出られないから、私が行くよ。待ってて」
『アカン。行くから待ってて』
「って言うか、もう向かってる」
『えっ？マジで？』
「うん」
『………分かった。待ってる』
「うん」
『人多くなってるから気を付けや』
「ありがとう。じゃあ後で」
『おん』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 268人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みのり(プロフ) - ★さん» 【2】の方も修正完了しました。本当にありがとうございました！ (2018年3月12日 7時) (
レス) id: d43be443f3 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 53【振り返えった。】→「え」いらない、 57【叩い手くれて。】→叩いてくれて だと思います。パート1→7ヶ所間違い指摘したので直してもらえたら嬉しいです (2018年3月11日 23時) (レス) id: 9eec283ac6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みのり | 作成日時：2017年4月9日 16時
