59.赤色 ページ14
私を見てニヤニヤしてる小瀧くん。
「ひどっ！！」って言ったら「可愛いからええやん」なんて返ってくる。
その言葉にまた胸がドキッと高鳴った。
「かっ、可愛いくないし！」
恥ずかしさも相まって、フイってそっぽを向く。
でも、彼にはそんなの関係なくて。
「可愛い」
懲りずにまた呟いた。
「………可愛いとか、そんな簡単に言わんといて！」
別に可愛いって言われるのが、嫌いな訳じゃない。
けど、サラッと言われると安っぽいと言うか………
ほんまにそう思ってくれてるんかな？って、疑ってしまう。
(そう言えば、体育祭の時も同じこと言われたっけ？)
そんなことを思い出してたら、小瀧くんが私の顔を覗いてくる。
「顔赤なってんで？」
「えっ！？」
確かめる為に手をほっぺたに当てた。
言われてみれば、いつもより暖かい気もするけど、普段気にして無いからよく分からない。
「やっぱ可愛いやん」
「もぉっ…」
恥ずかしくなって小瀧くんに背を向ける。
「Aは可愛いな」
「う、うるさい！大体、そう言う問題ちゃうし！」
「はいはい」
何これ。って思いながら詩織に助けを求めようと辺りを見回した。
けど、詩織どころか他のみんなの姿が見当たらない。
「………あれ？」
(みんなで一緒に見て回ってた筈やのに。)
「どうしたん？」
キョロキョロしてる私の姿を見て小瀧くんが尋ねてきた。
「みんなの姿が無い」
「あぁ、そう言えばだいぶ前にしげが先に行ってたな………」
「えっ！？知ってたならその時に言ってよ！」
「でも後のみんなは知らん！！」
きっぱり言い切って「ドヤ」と言わんばかりの表情。
「………。」
(あぁ、ソウデスカ。)
「じゃあ、はやく追いかけないと！」
私ははぐれた事に対する焦りで先を急ごうと踏み出す。
「待って！」
と、クイッと腕を引かれた。
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みのり(プロフ) - ★さん» 【2】の方も修正完了しました。本当にありがとうございました！ (2018年3月12日 7時) (
レス) id: d43be443f3 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 53【振り返えった。】→「え」いらない、 57【叩い手くれて。】→叩いてくれて だと思います。パート1→7ヶ所間違い指摘したので直してもらえたら嬉しいです (2018年3月11日 23時) (レス) id: 9eec283ac6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みのり | 作成日時：2017年4月9日 16時
