100% You Love Me.【黄】

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次の昼、


昨日の言葉通り


淳太はお弁当を持って


屋上へやってきた。


　


　

「一緒に食べよ？」


「…」


　


いちいち行動が可愛くて困る。


わたしがなんと答えようと

隣に座るくせに。


　


　

「あれ、このイヤリング…昨日の？」


「…っ」

　

　

案の定、わたしの隣に座った淳太は


わたしの耳に触れる。


　


「セクハラやめて」


「えーセクハラちゃうやん、これ」


「わたしがセクハラだと思ったから、セクハラなの」


「じゃあ俺が、スキンシップだと言ったら、これはスキンシップ？」


「…知らんしっ」





…耳が熱い…


いつまで触ってんの、あほ…




「ほんま似合っとる。綺麗やで」


「…」

　


根も葉もない嘘。


信じたらダメなのに


恥ずかしくなってしまう。


　


ほんとなんで……





「…ごめん、抱きしめてええ？」


「…えっ」


　


耳からようやく手が離れたら


ギュッと抱きしめられた。


　


　

昨日の車の香りがする…





「…抵抗、しないんやね……」


「…っ」


　

忘れてた…


我にかえり、抵抗するけど


ドキドキして力が入んない。


　


「振り向くまで、ずっと待ってるから」


　

…っ。


　

「A…大好きやで……」


　


　

囁かれた言葉に


思わず戸惑ってしまった数秒。


　

なんで、


なんで、こんなに


淳太のペースにのせられるの…





　



「俺のこと…どう思ってる…？」


「…」








…好き、かもしれない…




でも…




「…ただの同僚…っ」


　


それしか答えられなかった。


　


　


　

「…ん、そっか…」







そっと力が緩められ



お互い目を合わさぬまま


徐々に距離をつくっていった。


　


　

すごい心臓が痛い……


なんで…




言えないの


　


　




わたしも好きだよ。って。


　


　

　

・

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