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店を出て、また車に乗り込む。
ドアを開けてくれたり
いちいち紳士すぎて
なんかやだ。
「カッコいいなんてこれっぽちも思ってないからね」
嫌味をまぜて言ったのに、
「俺はAのこと大好きやって思いまくってるのになぁ…」
と返された。
「Aって、俺のこと好きやないん？」
「まったく」
「えー」
「ドレスは好きだよ」
「そこ褒められると困るわー」
「あとこの音楽も」
「ほんま？」
「うん、いい曲だね」
「やろ？…好きな人に自分の好きなこと、好きになってもらえて嬉しいわ」
その笑顔が眩しい。
わたしも淳太みたいに素直な気持ち言えればいいのに。
「今度は、Aの好きなもん教えてや」
「…えー」
「Aの好きなもんは俺も好きになりたいから！」
「…考えとく」
そうこうしているうちに
フランス料理店のまえで車を停めた。
お洒落なところ。
「ここ……」
「Aの言う通り、キャビアとフォアグラ食べれる場所やから」
「う、うん」
淳太はドアを開けて
わたしを先に入れてくれる。
案内に従って
わたしたちは席についた。
「なにがええ？」
「…えっと…」
無理。無理。メニュー読めない。
「あの…すみません。おすすめって」
「それでしたら、本日は……」
「じゃあこれとこれと…あとこれに合うワインを」
「かしこまりました…」
…ってなんかよく分かんないまま
決まった……
「食べられへんものあった？」
「んーん…大丈夫」
慣れない雰囲気で
どうしよ……
「緊張せんで、もっと力抜いて」
「…」
分かってるし…
「せや、デザートは、Aが決めて」
「えっ」
「さっき頼み忘れてん。メニュー、ここくらいなら分かるから、後で頼もかなって」
「…じゃあ、苺があるやつがいい」
「ん、分かった。苺が好きなんや」
「別に」
「じゃあなんで？」
「自分で考えろ」
「…えー苺？なんでやろー」
「本当に考えてるし」
クスッと笑う。
「やっぱり好きやからやろ？」
「さぁね」
「俺も好きやで、苺」
美味しいもんな。
って笑顔をみせる淳太。
おかげで緊張も溶けて
わたしも笑えるようになってきた。
・
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涙花。(プロフ) - みずきちさん» ありがとうございます！長引かせてしまいすみませんでした！本当にお付き合いいただき感謝しています。何度ものコメント本当に嬉しいです！ドキドキ、してもらえればとても喜びます！ (2016年12月26日 16時) (
レス) id: 387576e4e2 (このIDを非表示/違反報告)
みずきち(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様でした(*^^*)素敵なお話でした！何度も読んで、ドキドキしたいと思います(*^^*)笑 (2016年12月26日 9時) (レス) id: e0d35a794c (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - みずきちさん» わわ、ありがとうございます！もうすぐ完結ですので残りもドキドキさせられるよう顔晴ります！ (2016年12月25日 19時) (レス) id: 387576e4e2 (このIDを非表示/違反報告)
みずきち(プロフ) - 更新分読みましたー！！！やばいですううう(>_<)ドキドキしまくりです(>_<)！！！ (2016年12月25日 10時) (レス) id: e0d35a794c (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - みずきちさん» はじめまして。コメントありがとうございます！レス遅くなりすみません。とても嬉しいです！また更新再開致しましたのでどうかもう少しお付き合いください！ (2016年12月23日 15時) (レス) id: 387576e4e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涙花。 | 作成日時：2016年5月26日 16時
