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その後 ページ34

「なんてことで付き合って」


「あっという間やったなぁ」



お揃いのマグカップで珈琲を飲む。


冬なのに日差しが気持ちいい。



あのときはミディアムだった髪の毛もすっかりロング。


そろそろ切ろうかなとも思ったけど、ダメやって止めるおっさんがいて。




「な、チューしてええ?」


「やだ」


「けち」



ソファーに隣合わせで座るわたしたち。


黄色のマグカップをテーブルに置くと、ムギュって抱きつかれる。



やっぱり落ち着くこの香り。



「すきや」


「わたしは嫌い」


「んふふ」


「嫌いが嬉しいの」


「Aの嫌いは、俺への好きってことやもんな」


「は、あほじゃないの」


「あほでもええもん。Aの傍におれたらそれだけで」


「……蜜柑食べたいから離して」


「アーンしてくれるなら」


「じゃあいいや」


「えーーー」


「好きだよ。あほ」



腕を振りほどいて、蜜柑を手に取る。



きっと私もあなたも真っ赤な顔。



「もう今日はデレが多いな!」



突然淳太の方に向かされれば、
瞬きする暇もなく

ちゅ、キスが落とされる。



「蜜柑、」


「むーり。俺のもんやもん」


「嫉妬?」


「Aは俺に嫉妬してくれたもんなぁ」


「ちょっ、それは…!」




きっと、淳太は分からないと思うけど、

わたしは大好きじゃ足りないほど、あなたのことを愛してる。


けど恥ずかしくて口に出せないの。



こんな不器用なわたしをこれからも宜しくね。



大好き。あほ淳太。



「かわいい。照れとる。ごめん。いただきます」


「は、まだ昼間」


「ええの。しげと仲良くしてる分も俺のこと考えてもらわな」


「俺様嫌い」


「こんな俺にゾッコンなくせに」


「ちが、んんっ」





そうして二人の休日は、ベッドで過ぎていくのでした。










「A、愛してるで っ」



「私、も……」






100% I Love You






_fin.

作者→←*032



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涙花。(プロフ) - みずきちさん» ありがとうございます!長引かせてしまいすみませんでした!本当にお付き合いいただき感謝しています。何度ものコメント本当に嬉しいです!ドキドキ、してもらえればとても喜びます! (2016年12月26日 16時) (レス) id: 387576e4e2 (このIDを非表示/違反報告)
みずきち(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様でした(*^^*)素敵なお話でした!何度も読んで、ドキドキしたいと思います(*^^*)笑 (2016年12月26日 9時) (レス) id: e0d35a794c (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - みずきちさん» わわ、ありがとうございます!もうすぐ完結ですので残りもドキドキさせられるよう顔晴ります! (2016年12月25日 19時) (レス) id: 387576e4e2 (このIDを非表示/違反報告)
みずきち(プロフ) - 更新分読みましたー!!!やばいですううう(>_<)ドキドキしまくりです(>_<)!!! (2016年12月25日 10時) (レス) id: e0d35a794c (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - みずきちさん» はじめまして。コメントありがとうございます!レス遅くなりすみません。とても嬉しいです!また更新再開致しましたのでどうかもう少しお付き合いください! (2016年12月23日 15時) (レス) id: 387576e4e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涙花。 | 作成日時:2016年5月26日 16時

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