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ドクドク、心臓の音。


水がしたたる音。


雨が打ち付ける音。


小さな吐息。



「…ほんまごめん。変な勘違いしてもうて…」


淳太は体をそっと離し、わたしを見つめた。


、そんなときだった。






「きゃあっ」





黄色の雷が海に落ちた。





思わず目を閉じた数秒後、ゴロゴロと大きな音が取り囲んだ。




「淳太っ」



そしてはじめて自分から淳太に抱きついた。


淳太の温もりと胸の鼓動。

好きの香りに包まれて、安心してくる。




「……雷怖いんか?」


ちゃんと受け止めてくれる淳太。



「、うん、」



ピカッとまたどこかで雷が落ちる。


ビックリして肩を震わせると、優しくわたしの頭を撫でてくれる。



「大丈夫や」


雷鳴と同時に言われた言葉なのに、胸に溶けたのは淳太の言葉だった。

落ち着く。




「淳太…わたしの心臓すごく煩い、」


「俺も、」


「……すきな人に抱きしめられたら、こんなになるんだね……」




ドキドキしておかしくなりそう。


素直になるって本当に難しい。



「待って、A。それって」


「…好きなように解釈していいから」



恥ずかしい。
顔見せられない、絶対。



「え、ほんまに!?A、俺んこと好きになってくれたん?」


「……」


「嘘やろ、めっちゃ嬉しい……」


「、あほ淳太」


「つんでれ」



淳太の手がわたしの頬に移動して、
真っ赤な顔のまま淳太を見つめることになって。



「ボクと付き合ってください」


にこりとしたその表情に、
わたしは、しょうがないな、と言って、
笑いかけた。



「さっきのしげとのキス、あれほんまに嘘か?」


「は、なに言ってんの。嘘だし!」


「ほんまー?」


「そうだよ」


「でも一応念のため」



ちゅ、
一瞬の隙にキスを落とされた。

離れたあと、無邪気に笑う淳太。



もう一回、キスをして、笑いあって
何回もキスをして、

淳太は手をわたしの耳に移動させる。


まだ時折鳴る雷から守ってくれるかのように。



たくさんのキスでわたしはいっぱいになった。

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涙花。(プロフ) - みずきちさん» ありがとうございます!長引かせてしまいすみませんでした!本当にお付き合いいただき感謝しています。何度ものコメント本当に嬉しいです!ドキドキ、してもらえればとても喜びます! (2016年12月26日 16時) (レス) id: 387576e4e2 (このIDを非表示/違反報告)
みずきち(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様でした(*^^*)素敵なお話でした!何度も読んで、ドキドキしたいと思います(*^^*)笑 (2016年12月26日 9時) (レス) id: e0d35a794c (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - みずきちさん» わわ、ありがとうございます!もうすぐ完結ですので残りもドキドキさせられるよう顔晴ります! (2016年12月25日 19時) (レス) id: 387576e4e2 (このIDを非表示/違反報告)
みずきち(プロフ) - 更新分読みましたー!!!やばいですううう(>_<)ドキドキしまくりです(>_<)!!! (2016年12月25日 10時) (レス) id: e0d35a794c (このIDを非表示/違反報告)
涙花。(プロフ) - みずきちさん» はじめまして。コメントありがとうございます!レス遅くなりすみません。とても嬉しいです!また更新再開致しましたのでどうかもう少しお付き合いください! (2016年12月23日 15時) (レス) id: 387576e4e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涙花。 | 作成日時:2016年5月26日 16時

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